わくわく、にこにこする出来事があった!!


朝から副施設長と二人で市内で行われたある研修に参加して午後4時ホームに戻った。


リビングに入っていったら、男性入居者Kさんと女性スタッフKさんがなにやら深刻そうに話をしている。

男性入居者Kさんといえば、「生きる」「蓮の花」「私の変化」 で最近活き活きといい表情を見せてくれるようになった方。

というのも、チーム一丸となって、Kさんが私達と一緒に生きる社会性を、ここ花縁で導き出そうとしたから・・・・・。


炭火焼肉の後、足の痛みが出てしまって、少し休息していたのかと思っていた。

そしたら今日、深刻そうな二人。

うろうろしてたらその二人に呼び止められた。

私に話があるらしい。


その会話は次の通り。


Kさん『あの、今度敬老会をやろうと思っているんだけれど、ここを貸してくれないだろうか』

私「全然いいですよ、使ってください」

Kさん『いつだったか?・・・・・』

とスタッフKさんに助け舟を求める。

スタッフKさん「15日」

Kさん『あ・・・・・そうだ15日にね、しようと思うんだ。いいだろうか』

私「もちろんいいですよ」


Kさんは最初からずっと笑っている。

とにかく楽しそうに見える。


スタッフKさんがKさんにささやく様に助言。

「Kさん、あの話もするんでしょ?」

Kさん『あ・・・・、そうだな。あのね、そのときにここの人たちで老人クラブを作ろうかと思ってさ。そんなことしてもいいだろうか?』

私はあまりの驚きにほんとうにびっくりして、たぶん目をまん丸にして、大きな声で返事をした。

「老人クラブを作るの?!!いいね。花縁自治体でしょ!!ここのおばあさんたちのクラブでしょ!!いいと思うよ。」

Kさん『そうかい、いや・・・作ったらいいんじゃないかとおもってさ。いろいろ話をすすめてるんだが・・・』

私「名前はもう決めたの?」

Kさん『いや、まだ決めてない』

笑っている。照れ笑いかもしれないけれどずっと笑っている。


私「そう!!それはいいよ。役員は決めてるんでしょ!」

Kさん『うん。Kさん(スタッフ)だ。』

スタッフKさん「いやー!ちがうしょ、会長はKさんでしょ!!そして副会長にT君(男性スタッフ)をつけて、色々教えるんでしょ」

Kさんはうんうんと頷きながらずっと笑っている。楽しそうに。

私「副会長におばあさんをひとり選んだらいいよね・・・・・あの弁士のおばあさんにするか?!」

Kさん『あ・・・・・。最近元気ないよな』

私「そうなの、具合悪いのよ」


Kさん『社長にも言いに行ってきたんだ。』

私「そう。社長はなんて言ってた?」

Kさん『いいなぁ、って言ってたぞ』

私「そうでしょう。わたしもいいと思うよ。そんなのができればいいのにと思っていたんだ。2階にもいるから一緒にやったらいよ。1組と2組だもね。」

Kさん『うん。もう少し話をまとめたら言いに行こうと思っているんだ』

私「そのうち3組と4組もできるからまとめて作ろうよ」

Kさんはワクワクしてそうに笑っている。


私「でもKさん、あんまり考えすぎて、夜眠れないとかならないようにしてよ」

Kさん『もうそうなってる』

私「えーーーーー!そうなの、無理しないでよ」

ずっと笑っている。


Kさん『何か、あんたから言っておくことないかい?』

私「あ、その老人クラブを作るに当たり言うことかい?そうだな・・・・・みんなが意見を言えるようにしたらいいと思うんだ。やりたいこととか行きたいとことかあると思うけど、みんなやっぱり遠慮しちゃうでしょ。だから何でも言えるようになっていったらいいと思うのよ」

Kさん『そうか、わかった。俺84にもなってこんなことするとは思わんかったよな』

私「年なんて関係ない、やっぱりKさんだからやることになったんだわ。でもみんな手伝ってくれるよ、ほらこの人だって(スタッフKさん)もちろん一緒に考えてくれるんでしょ。頼もしい人いるから」

Kさん『そうだな。体格も頼もしいしな・・・・・!』

みんなでおかしくてまた笑った。



スタッフKさんが帰る所、その話の経緯を聞いてみた。

スタッフKさんによると、朝居室のお掃除に入った時、敬老会の話をしだした。

スタッフKさんは敬老会の担当だった。


Kさん『あれは、ご飯を食べた後のほうがいいかな?』

スタッフKさん「(敬老会だと思い)いやご飯の前のほうがいいと思うけど・・・」

Kさん『いや、それでなくて・・・・・あの話よ・・・・・』

言葉がうまく出なかったらしく

スタッフKさん「老人クラブかい?」

Kさん『うん。そうだ』


その後社長に言いに行くかな、と社長のところへ行き、同じ話をして了承をもらい『できることはなんでもバックアップすると言ってくれた』と話してくれたらしい。


わたしはてっきり、スタッフがKさんに「老人クラブ」のアプローチもしていたのかと思った。

まだ、はっきりしないが、どうやらそうではないらしい。

Kさんがどの時点からかは分からないが、「老人クラブ造り」を考え、夜も眠れないくらい、色々な事を考えいた、ということだ。


終始表情は明るく活き活きしていた。

スタッフみんなに見てもらいたい位だった。

少し頬を赤らめ、頼もしそうに笑っていたんだ。


すごいと思った。

Kさんは花縁でほんとうの意味のもう一つの故郷を創ろうとしているのではないか?


しばらくKさんが『帰る』とバックを持って出てくる姿を見ていない。

ここはもうグループホームじゃないよ・・・・・ね。