昨日の話にはおまけがある。


Kさんは昨日自分の家から帰ってきたとき、もうひとつお土産を持ってきたんだ。

それは『蓮の花』。


3月に亡くなったTばば様にあげてほしいと持ってきてくれた。

なんでも、家には小さな沼があって、そこに咲いているのだという。


Tばば様とは何度も一緒にドライブしたし、散歩もしたし、夜部屋に遊びに来られたこともあったんだ。

亡くなったときも、顔を見て手を合わせてくれたっけ。


それよりも、Tばば様のご主人と戦争時代の話で意気投合していたんだ。

同じ場所にそれぞれが住んでいたことがわかり、親近感を持っていて、懐かしい戦争時代の話を二人で回想してた友人でもあるんだ。

だからKさんにとってTばば様ご夫婦は、きっと花縁で最もなじみの深い仲間だったんだ。


蓮の花を私に手渡しながら、

「これ、Tさんにあげてほしいんだ。お盆だし、家から持ってきた」


私は、まるで私がもらったみたいにうれしかった。

すぐ、Tさんのおじいちゃんに電話した。

そしたらおじいちゃんすぐに取りに来てくれた。


『ばあちゃん、よろこぶわ』

そう言って嬉しそうにもらってくれた。


あれこれと解釈などいらないね。

あるがままのKさんの想いがうれしいだけだ。