花縁にとって運命的な出会いをした訪問Drが亡くなって1年が経つ。

親愛なる先生へ 先生、さようなら


先生の目線はいつもじじ様ばば様の目線で、毎日駆けずり回ってみんなの声を聞いてくれた。

そんな想いが同志を引き寄せ、訪問看護師さんや花縁にたどり着いたのだと思う。


目指すところが一緒だったから分かり合えたし、認め合えた。

その理念を継承していくことが先生との出会いを形に残すことになる。

先生もきっとそう願っていてくれるのでは?

そんな出来事があった。


先生が築き上げた病院は、しばらくの間引き継ぐ方が見つからず、先生の友人たちが外来だけの診療を交代で続けていた。

病棟は閉鎖したが、外来、デイサービスはそのままの形で継続していた。


今年の春になり、ようやく新体制が明らかにされ、事務担当だった方が挨拶に来られた。

整形外科の病院になるという。


花縁とは協力医療機関として契約をさせていただいていたので、できれば今後も何らかの形で繋がっていたいと思っており、整形外科と聞いて安心した。

お年よりは腰が痛い、ひざが痛い、転んだ、捻った、しびれる等々さまざまな訴えが多くあるもので、是非お力をお借りしたいと思ったからだ。


新しく買い取った法人の理事長先生の名前を聞いて少し思い当たることがある。

聞いたことのある名前、それも苫小牧近郊が地元だという。



私の生まれた町には古くから地元の名医と言われた医院があった。

ご夫婦ともにお医者様で看護師だった私の母はその病院に勤めたことがある。

母が勤めていたので私にとってその病院はホームグラウンドのように遊び場、寄り道の場所のひとつでもあった。


風邪を引いたら注射をしに行ったし、注射は何も怖くなかった。

お母さんがいたから、行くのがうれしいくらいだった。

そんな思い出の詰まった病院。


そして母が入院し、父が亡くなった病院なのである。

その医院はいまでもまだあそこの場所にあって、そこだけ当時のままである。

なつかしい暖かくて切ない思い出が詰まった医院である。


その医院のご長男さんがその整形外科の理事長先生だった。


縁・・・・・えにし


花縁にはそんな不思議な縁があふれている。

いままでもそうだった。

花縁ができると決まったときからそうだった。

偶然とは思えない縁が次から次と訪れる。


こんな形で両親の時代から関わらせていただいた関係がまた私に引き継がれ繋がっていたのだと。

亡くなった訪問Drのお力ではなかったか?

そんなことを思わずにはいられなかった。


新しいGHについても協力医療機関としてお付き合いをさせていただきたいとお願いしご挨拶に伺った。


院長先生そっくりのご子息はやさしく大きな気持ちで引き受けで下さった。

私が「父や母がお世話になりました」と言うと

理事長先生は

『いやいや、こちらこそ、特にお母様には大変お世話になりました。僕なんかお母さんに抱っこされている写真があるんですよ』

真っ白になった髪をなでながら微笑んでお話してくださいました。


ほんとうにこんなところでまた父や母の面影に出会えるとは思わなかった。

うれしくてうれしくて自然と目が潤んでしまう。


こんな絆を残してくれた両親に、この絆に導いてくれた訪問Drに感謝の気持ちでいっぱいです。

この縁・・・・・絆は一生大切にします。


ありがとうございます。