講演Ⅱ:「スウェーデンの認知症緩和ケア」
講師 スウェーデン福祉研究所所長 ダスタフ・ストランデル氏
・スウェーデンでも以前は大型の巨大な施設に認知症の方を収容していたが、そこは『自立・自己決定・関与と参画』には程遠いもので、そこで働くスタッフは「自分だったら入りたくない」、そしてそこに入っている人は「死にたい」というような施設だった。
・そこから認知症患者だけをケアする施設、ナーシングホームができ、ユニット型ナーシングホームやグループホームが少しずつ始まった。
・緩和ケアにいついて・・・・・Palliative Care
Palliumとは「マントのように」暖かく包み込むという意味を持っている。
・緩和ケアの目的について・・・・・『QOLの向上』
・緩和ケアの4本柱のサポート
①症状のコントロール・・・痛み、周辺症状
②チームワーク・・・バーンアウト対策
③家族支援・・・面接の際の関わり方
④コミュニケーションと関係・・・総合的に
・認知症緩和ケア
人格を尊重する福祉理念を反映して、今までがん患者などのターミナルケアにおいて行われていた緩和ケアの理念や方法で、認知症高齢者や家族の方を包み込むようになりました。また、スウェーデンのシルヴィア王妃によって設立された王位財団法人「シルヴィアホーム」では、世界に先駆けて「緩和ケア理念に基づく認知症ケア」の教育に着手し、専門家やケア職員はもちろん、家族や行政、地域もその教育の対象とし、社会での実践に貢献しています。
この「シルヴィアホーム」で教育を受けたという、シルヴィアシスターの話。
緩和ケアと聞くと『死』に対するケアという印象を受けると思う。
しかし実際には「生存すること」「生きることについて」の緩和ケアであることを感じている。ということを話されていた。
以前聴いたことがある。スウェーデンでは看護師の学校に入る前に、介護の学校である程度介護について学ぶという。そこを経過しなければ看護師の学校には入れない。
今、日本のシステムにも必要な部分ではないかと感じている。
同じシステムを導入するのは不可能だけれど、看護師はもっと「生活する人」を看護・介護するという意識を持ってほしい。
そうでなければ、認知症の方のケアは難しくなるからだ。
尊厳のある生活を考えるとき最も基本的な「人の生活」を知らなすぎる専門職が多くないか?
そして次はいよいよクリスティーン・ブライデンさんです。