今日のMちゃんは大変穏やかだった。

でも午後3時お部屋で休んでいたMちゃんから『起こして!』のコール。


起きたら『故郷へ行くモード』になっていた。

「Mちゃん、わたしご飯作ってるからみてて?」っていったら

『みてるひまない』

「どっかいくの?どこにいくの?」って聞いてみたら

『かねをかえしに行くんだ』という。


かね?ということは銀行か?

今日はどうしても行けないことを話したがやっぱりそんな理屈が通るわけがない。


なんども立ち上がって『故郷の名』を時々言いながら歩き出すので一緒に歩いた。

どこへ行ったらいいかわからずとにかく歩いて台所へ戻ってきた。


目をつぶったまま、どんどん私の首筋に力強く抱きついてくる。

この状態でふたり抱き合ったまま立っているのはちょっとつらいので、お行儀が悪いけど食卓テーブルの端に私のおしりを乗せてしばらくこうしていた。


どんどん抱きついてくる。

目はつぶったままだ。

でもMちゃんの身体は前に前に行こうとしているようにも思えた。

そして何も言わずその体制がしばらく続いた。


ふと考えた。

「そうだ!こういうとき(故郷へ帰りたいとき、お金のことを言うとき)のMちゃんはいつも16歳なんだ。聞いてみよう」

「Mちゃん、としいくつ?」

『じゅうろく』

ときどき(ろくじゅうー)というときがあるので

「66さいじゃなくて」と聞いてみた。

『じゅうろくだよ』と確かにもう一度。


やっぱり16歳だ。

16歳はMちゃんがお母さんと別れた歳だ。

お母さんが鍵だと思った。

そこで、

「Mちゃん、おかあさんに○○子!って呼ばれてたの?」

『うん。そうだよ』

「おかあさんねMちゃんに「頼むよ○○子、あとのことは頼んだよ」って言ったかい?」

『うん。』

「おかあさんね大丈夫だって言ってるよ。Mちゃんはしっかりしていて大丈夫だって言ってるよ。おかあさん安心してるって。だからMちゃんも安心して。」

『うん。』

そういってMちゃんはいすにやさしく座ってくれた。

そしてそのあと二度と立ち上がることはなかった。


これってバリデーション によるところの『バリデート』したことになるのかな?