ほぼ毎日Mちゃんは『(ふるさとの町名)へ帰る』と歩き出す。

どうしても外へ行こうとする勢いのため、毎日のように車で故郷探しに出かける。


その故郷というのは産まれた町らしい。

定かではないが小学生くらいの年齢まで住んでいたらしい。

今、そこにその家があるかどうかはわからない。

(たぶんご家族のどなたもそこに住んではいないと思う)

花縁からは片道2時間くらいの場所である。


『早く行かないと間に合わない』

『そんなことしてたら遅くなる』

『食べてる暇はない』

等、とにかく行きたいときは急ぐ様子なのである。


片道2時間の場所ならばいけないわけではないと

ついつい思ってしまう。

行ってみるのも一つの手ではあるが

行ったからといって解決するものではない


けれど連れて行ってあげたい衝動に駆られるのも事実。


それほど『故郷』っていいものだものね。

わたしにとっても『故郷』はいいものだもの。

それにお彼岸だし。


家がなかったとしても、町並みがすっかり変わっていたとしても

『故郷』の存在は変わらない記憶として脳裏にやき付いている。


だから一緒に『故郷』をなつかしもう。

子供の頃のなつかしい記憶をたどって。

想像で『故郷』に里帰りだね。