今日Yさんが帰ってきました。

Yさんはある病院の外科に入院していました。

手術をしてきました。

2週間の入院予定でしたが、回復が良く1週間で帰ってきました。

さすが、Yさん、よかった。


1週間ほとんどベッドに釘付けだったから前のようには歩けません。

車から玄関までは息子さんご夫婦にかかえられました。


玄関で顔を見て、「おかえりなさい」と大きく耳元で話しかけました。

答えは『こんにちは』でした。


玄関からは車椅子を使い居室へ行きました。

居室に入ってもう一度挨拶をしようと顔を見たらYさんのほうから

『しばらくでした』・・・・・思い出した!


よかった、思い出してくれた。

でもやっぱり前の彼女とちょっと違う。


病院では夜眠れなくて大きな声を出したので眠剤を点滴から使ったとのこと。

でも数時間しか効かなかったらしい。

効かないくせに、ろれつが回らなくなったり、歩けなくなったり、むせたりする。

だから話し方もゆっくりで、口が思うように回らない。


息子さんが帰った後、すぐに息子さんを探し出した。

「息子さんは今日は帰ってまた明日くる。今日はここに泊まっていって下さい。」

というと安心されたようす。

入院前の自分の席でうとうとうたたね。


3時のお茶で隣の席のHさんとしばらくぶりのご挨拶。

お互いに「さみしかったよ」「げんきでなにより」の言葉を

通訳付でかわし、またよみがえる記憶。


歩けなかったけど自分で立とうとするので車椅子を差し出した。

トイレに行きたいのだという。排尿後すぐに立ち上がりまた歩き出す。

そして自分の居室から食卓まで歩いた・・・・・・すごい!!


夕食ができましたよ、と声をかけると

『あら、ごちそうしてくれるの?』とうれしそう。

すっかりお客さんだね。


夕食になり配膳されたものをしばらく眺めていた。

ふとお隣のHさんの足元が眼に入ったのかしら急に

『ちょっとおねえさん!わたしのスリッパどこにやったんだろう?』

スリッパを・・・・・思い出した!!!


こうやって思い出すんですね。

Yさんにとって今日ははじめてきたところでも

明日になったら知っていることがいっぱいあって

なんだか安心できて、落ち着くんでしょうね。


どんどん思い出して。

はやく、あの!Yさんに戻って!

大きな声の「ちょっと!おねえさん!!」を聞かせて!