このところ冬らしい気温になってきました。



近くの公園も、色づいた葉っぱが落ちて、地面を埋め尽くしています。





横浜も、郊外には谷の自然を残した公園が多くあり、季節の移り変わりを感じることができます。





ところで、こう寒くなってくると、温かい料理に温かいお酒が飲みたくなります。



色々な温度帯で楽しむ、世界でも稀な日本酒はこの国の良き文化だと心から思います。



こっちに戻ってから、近所の酒屋をいくつか回ってみましたが、遠い故郷の酒は扱いがなく、仕方がないので奮発して、お取り寄せしてみました。



その名も「悦 凱陣(よろこび がいじん)」







日露戦争の勝利を祝ったことに由来し、この名を冠しているそうです。



購入した4本のうち、3本は山田錦、雄町、大瀬戸と、全て原料米が異なる生酒です。



残りの1本は大瀬戸の火入れ純米酒です。



蔵元の丸尾本店は、小ロット多品種で様々な産地の様々な米で酒を醸し、熟成させてから出荷しているそうです。



そのため、この4本も醸造年度は平成30年から令和4年までとバラバラ。



故郷に少しでも貢献したく、原料米は香川県産100%の物にこだわってチョイスしました。



中でも大瀬戸は、全国的には超マイナーな米だと思いますが、食用米としても酒米としても使える米として、香川では昔から生産されている馴染みのある米です。



珈琲なんかも、シングルオリジンですと豆の個性をストレートに感じることができます。



日本酒も然りでしょうが、精米歩合、酛、麹、発酵、熟成と要素が複雑なだけに、同じ米で醸しても味わいは多様ですね。



まずは火入れの純米酒から開けてみましたが、ぬる燗で酸味と重厚な旨味が爆発します。



良い酒にはシンプルな肴で、米の旨味を味わいます。





全部で4升もあるので、しばらく楽しめそうです。