先日、ホラーからの映画「サウンド・オブ・ミュージック」を観たら
どうしても観たくなって
AmazonでDVDを購入(笑)
映画「菩提樹」 (1956年 西ドイツ作品)
トラップ・ファミリー合唱団の物語を映画化した
最初の作品ですね!「続・菩提樹」もあります
映画「サウンド・オブ・ミュージック」(1965年)の作品は
娯楽作品としてミュージカル化されたもの
映画「菩提樹」はマリア・フォン・トラップの回顧録をもとに
製作されたもので、より詳しくトラップ一家の事がわかるかと思います
主演のマリア役はドイツのデボラ・カーと言われた
ルート・ロイヴェリク(1924~2016 ドイツ)
旧西ドイツのトップ女優でとてもお美しいです
では、私個人の感想でご紹介
1956年の作品ですから映像は古いですが
当時のオーストリアの風景、修道院の生活、
当時の貴族社会がどうであったかが見事に再現されてます
いきなり歌ったりというシーンはありません
ミュージカルじゃないですから
「はい!歌って!」と言わないと歌わない映画です
修道院の生活に馴染めなかったマリア
口笛を吹いたり、手すりを滑り降りたり
ホントにしてたんだろうなぁ…と思わせてくれるシーンです
映画では教会で子供たちに勉強を教えながら修行してますが
彼女の態度を見て院長がしばらく外に出てみては?と提案
マリアは住み込みで家庭教師でトラップ家へ
この作品ではトラップ男爵と呼ばれてます
ちょっと歳いってる?って感じがしますが
二人が結婚した時はトラップ男爵が47歳、マリアが22歳
年齢差のある二人なので
これは説得力のある配役かな?と思わせてくれます
ルート・ロイヴェリクを観てるとホント綺麗で若いマリアです
トラップ男爵は当時はオーストリアで家柄も良く
一番のお金持ちだったようですね
トラップ男爵役 ハンス・ホルト 彼もハマり役だと思います
あの子供達を笛で呼ぶシーンはここでもあります
本当にやってたんだろうなぁと感心してしまう(笑)
子供達が登場してくるシーンから
「サウンド・オブ・ミュージック」との違いが随所に観られます
それに、こちらの子供達の方が可愛い!
カーテン生地で作った遊び着もあります
カミナリが怖くてマリアの部屋に集まるシーンもあるんですが
このシーンではマリアが歌いだすと子供達も歌うんです
そこそこ歌えるんですよね
後に合唱の権威と言われてる神父さまに認められ
歌の猛レッスンを受けて聖歌隊として素晴らしい歌声を発揮します
実際のトラップ・ファミリーはかなり歌えるんです
トラップ家のクリスマスも見どころの一つですね
マリア本人が「サウンド・オブ・ミュージック」での
トラップ大佐の人物像に異議を唱えたと聞きましたが
この映画を観てると彼がどんな人物だったかよくわかります
結婚後、トラップ男爵は友人の銀行家を助けるために
外国に預けていた財産を全額オーストリアの銀行に戻しますが
すでに世界恐慌の影響で国内の銀行は絶望的
トラップ男爵も全財産を失い無一文に…
そこで家計を救う為にマリアがお屋敷をホテルにする事を提案
世間知らずで誰でも信じてしまうマリアですが
そんなマリアに最初は反対しても優しく同意するトラップ男爵
お屋敷はホテルとなり子供達もお手伝い
貴族なのに不平を言うわけでもなく
家族全員で頑張る姿がいいですね
さらに合唱コンクールで優勝
ホテルの宣伝になればいいと思い子供達が応募したコンクール
この事がきっかけで
オーストリアがドイツの占領下となった時に
トラップ一家はアメリカへ亡命することになります
最後のシューベルトの「菩提樹」が感動的です
正直に言うと
この映画を観た後で「サウンド・オブ・ミュージック」を観ると
ややお怒りモードになってしまうと思います(笑)
それだけ家族のエピソードが多く
トラップ男爵とマリアがどんな人物だったのかを忠実に語ってる映画です
そして当時のトラップ・ファミリーが歌った曲が
再現されてるので数多くの名曲が楽しめますよ
子供達の可愛くて素晴らしい歌声をどうぞ
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