ご訪問、ありがとうございます。。
「楓坂四駒堂」
耄碌妄想日記
木曜版No.175 でおます!
当ブログは日・木曜日 午前0時
週2回更新しております。
♪浅間三筋の 煙の下にゃ
生まれ故郷も あるっていうに
男 沓掛時次郎
※詞・佐伯孝夫
その昔…
と言っても、毎度昔話ばかりなんですけど…
あはははは…
日本の歌謡曲のジャンルには
股旅歌謡…股旅演歌というものがありました。
えー…戦前?
この系統のヒット曲の先駆けとなり
戦後もよ~く唄われた
♪旅姿三人男(1939・ディック・ミネ)
♪勘太郎月夜唄(1943・小畑実)とか…
と言っても、今や知ってる人少ないかも…
股旅…
道中合羽に三度笠…
やくざ渡世の…主に一匹狼
流れ者のアウトローですね。
股旅ものの映画も多く創られ…
これって「アメリカ映画」で言えば、往年の「西部劇」
「マカロニウエスタン」っていうイタリア映画もありました。
ローンウルフのカウボーイ。
どちらも今ではすっかり
見かけなくなりましたね。
新たな「股旅もの」として
一世を風靡したテレビ映画「木枯し紋次郎(1972~)」
あれだってもう遥か昔…
一方、「股旅歌謡」はと言えば…
「氷川きよし」のデビュー当時の
♪箱根八里の半次郎(2000)を始めとする数曲が
記憶にあるのみ…
私が少年時代…
「股旅歌謡」と言ったら…
今年、引退を撤回した「橋幸夫」でした。
当時…60年代前半…
すっかり嵌って…口ずさんだ数々のヒット曲
今、聴きなおしても…
粋でいなせな…心地よい節回し
「佐伯孝夫」の詞の世界。
冒頭の詞はその1曲
♪沓掛時次郎
何度も映画化された「長谷川伸」の時代小説。
流れ者と母子…
西部劇「シェーン」を彷彿とさせますが
こちらは自分が殺害した男の妻子との三人旅…。
もう…このシチュエーションがドラマティック!
今は亡き「市川雷蔵」や「中村錦之助(当時)」の
股旅姿が目に浮かびます。
♪すまぬすまぬと いう眼が辛い
旅だ旅だよ 許してくんな
これがおいらの せい一杯
やはり…何だかんだ言っても
「日本人」なんですね…う~ん。
次回4コマ
「四駒落語」
お題は未定…どうしようかな…?
続いて
久々の「女優遍歴」
「純情シネマ」は2週お休みします。
真夜中の堕天使たち
その1 内田理央
「テレ東」がその先駆けだと思うんですけど…いわゆる「深夜ドラマ枠」。
その後の配信・サブスクという戦略もあり、昨今各局も充実してきた感が…
この時間帯のドラマの特徴…
ほぼ30分枠…
放送回数も柔軟性があり、5回で終わるべきドラマは5回で終わる…。
打ち切られたのかも知れませんが…ま、打ち切るのも比較的簡単?
で…「ゴールデンタイム」に比べれば、内容の縛りもゆるい?
むろん露出は押さえられているものの、結構セクシャルだったりします。
そこが爺ィ好みだったり…困ったもんですばい…。
マニアックなものもOK?
この「漫画」のドラマ化はどうだろか?と思っても…
「ゴールデン」じゃ…ま、スポンサーの意向もかなり強いんで、無難な…まあ…お茶の間受けするような…安全パイに落ち着き気味?
ところがこちらは、結構、企画の自由度が高い…ということは、ドラマ制作会社の比較的若い制作スタッフ…脚本も含め、ちょっとした冒険がしやすい…。
少し前の「北山宏光」主演の「君が獣になる前に(2024・テレ東)」なんて、毎回、血しぶきが飛び交ってました。
もっとも原作が「ヤンマガ」のタイムスリップ・バイオレンス漫画(さの隆)。
制作は「The icon」…よく企画が通ったなぁって感じ。
さすが「テレ東」!
「深夜ドラマ」のもうひとつの特徴…
「ゴールデン」に比べりゃ、総じて制作費は安い…。
低予算でおもしろいドラマを創る…その創意工夫…。
この枠から…敢えて名を挙げませんが、才能豊かな演出家・脚本家が育っていったような気もします。
それと例えば「日曜劇場」のように人気俳優・女優を惜しげもなく使うことなど無理!
となれば、ヒロインは自ずと若手の女優たちになります。
所属事務所サイドは、そんな女優に加え、女優志望のアイドル・グラビアアイドルを含め、次のステップのための試金石。
「学園ドラマ」も少なくなく…高校生役は脇を含めほぼ10代。
ここ何年か、こうした深夜ドラマをウォッチしていると…
けっしてルックスの好みではなく…
「わぁ!このコいいかも知んない…」とか思える女優さんが次々と…。
もう気分はほとんど女衒のおやじ。
主演、脇に拘わらず、そうやって大きく羽ばたいていった女優さんは少なくなく…
何人も名前を挙げることは可能ですが…
ここは「堕天使」というネーミングがふさわしいかどうか、甚だ疑問なんですが…
何かこの言葉、気に入ってしまって…
ま、いろいろ拗(こじ)らせた女性を演じたら双璧?
そんな女優さんを!
もう…今では誰もが認める若き実力派…
ビジュアル・演技力…何より輝く個性…
ドラマにはなくてはならない名女優の域に近づいた二人の女優さんを絶賛してみます。
まず「内田理央」。
ああ、そうか…32になったんだ…。
ここから一層咲き誇るんだろうなぁ…
ビジュアルクィーンでキャリアスタートはグラビア?
…たしか、本格的な女優活動は四大卒業後だった筈だから…女優としては、デビューは遅い方…ざっと10年。
「仮面ライダードライブ(2014)」の「霧子」も「血まみれスケバンチェーンソー(2016)」の「鋸村ギーコ」も知りませんでした。
「逃げ恥(2016)」「恋下手(2017)」「海月姫(2018)」といった「ラブコメ」の印象が強いのですが…
正直、初めて名前を意識したのは「おっさんずラブ(2018~」)。
ドラマがドラマだけに女優陣の影は薄いんですが…
何だかいろいろ大変だった「ちずちゃん」
ひとり際立っていた気が…。
でも、嵌ったのはやはり「来世ちゃん」
同じく深夜ドラマ「向かいのバズる家族(2019)」に続く主演ドラマ
「来世ではちゃんとします(2020~)」
…取り敢えず現世では…というお話。
性的にかなり拗(こじ)れたOLを主人公にしたセクシャルコメディ。
原作は「いつまちゃん」の4コマ漫画。
これをアレンジしたのが「ペヤンヌマキ」+「舘そらみ」の早慶女流脚本家コンビ。
ウイークデイの深夜、こうしたからりとした脱力系エロドラマは翌日の活力になるかも…?
ならんかもなぁ…。
「内田理央」…5人だか6人だかのセフレを持つ、セックス依存症の「桃江ちゃん」を熱演?
て言うか、この彷徨いぶりが魅力的でした。
都合3シーズン…好評を博した…と言うことですね。
もちろん、ビジュアル的にはスタイリッシュで何よりセクシー…
危うい台詞も飛び交うのですが…
この特殊な?飛んでるキャラが好感を持って受け入れられたのは
おそらく彼女の地の部分…
演技を通して見られる生真面目さ…。
こうした役柄を…特にテレビで演じる場合…
ベースに見え隠れする、この四角四面ではない柔軟な?生真面目さが如何に重要か…
「内田理央」が創り上げたこの「桃江ちゃん」というキャラ。
即ち…女優「内田理央」の魅力の正体はこれなんだ!…と
シーズンを通して辿り着いた、率直な感想です。
そう言えばこのドラマ…「桃江」が彼こそ本命と思っているセフレ「Aくん」
演じていたのは「一条天皇」…「塩野瑛久」でしたっけ?
後、憶えているのはこれも深夜ドラマ(テレ東・木ドラ24枠)…
コミックのドラマ化?
「自転車屋の高橋くん(2022)」
主演は「鈴木伸之」…「内田理央」はその彼女「パン子」。
ローカル色豊かな、ゆる~い、ちょっと遅れてやってきた青春ラブコメ?
イケてるシティギャルって感じですが、「内田理央」、何だか地方都市が似合います。
彼女の魅力がじっくり染み渡って…好きなドラマでした。
で、今期の夏ドラマ
これも深夜枠「嗤う淑女(東海テレビ・共同テレビ)」
何と言っても原作があの「中山七里」のクライムミステリー。
ファン待望?の悪女役…待っていたのは、わ、私だけでしょうか…?
でも、待ってました!…こういう役やるの…。
根深い悪意を熟成するように育む女の怖さ…。
さっき書いたように、本来の生真面目さはこうしたピカレスクにこそ生きてくる…。
いいな、いいな….、.
彼女は次はどこへ行くのやら…。
共演の…同世代「松井玲奈」…
彼女も最近は、やや特異なキャラを演じると何故が際立つ不思議な女優さんなんですが、今回は受けの芝居…?
共演、前もあったけど、相性ぴったり!w
こういうテイストのドラマに欠かせないのが「小島藤子」
早々に死んじゃいましたけど…。
やっぱり女優は30代からかなぁ…
次回取り上げる予定の、もう一人の女優さん‥‥
30まではもう少し…観る度にワクワクさせてくれるコケティッシュな「堕天使」?
次週は「山本舞香」です。