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「楓坂四駒堂」
耄碌妄想日記
木曜版No.173でおます!
当ブログは日・木曜日 午前0時
週2回更新しております。
政治の季節?
「自民党総裁選」に続き「米大統領選」
順番変わるかも知れませんが…
その後は「解散総選挙」?…
ともかく「総裁選」は
実質、日本のトップを決める選挙
にも拘らず…
乱立したその顔触れがどうたら…は別にしても…
現状の「アメリカ」と「日本」の関係を考えた場合…
けっして「日本」と「アメリカ」の関係ではなく…
う~ん…
どっちにしたって
選挙権はないものの…
「大統領選」の結果の方が
ず~っと気になるのはなぜでしょう?
ま、いいけど…
あと…
「パラリンピック」
ほぼ同時開催が原則ならば
祭りの終わった感が漂う
「オリンピック」後ではなく
先にやれば、もっと注目されるのに
…といつも思うのですが…
私の認識不足?
まあ…いいけど…
次回日曜版
4コマは「新選組」
遥かなるスクリーン
ハイスクール・ララバイ篇56
邦画におけるシリーズ映画の考察
※見事に適当なサブタイトル
日活篇2
梶芽衣子 その5
♪開け放した空に
ジャンプ ジャンプ ジャンプ ジャンプ
うちよせる雲に
アタック アタック アタック アタック…
V・I・C・T・O・R・Y サインはV!
※詞・岩谷時子
多くの皆さんが生まれる前の昔話…
しかもレビューとしては薄っぺらで…
一作一作もっと掘り下げればいいのですが、いたって総花的
しかも行き当たりばったりなんでまとまりも悪く…
とまあ…こんなん、誰が読んでくださるのやら?…と
疑心暗鬼に陥りつつ…
それでも…特に「映画」…ほとんどの旧作が自宅で手軽に観られる時代…
おひとりでも、あの頃の「映画」たちにご興味を持ってくだされば…
ま、そんなたいしたものでもない…只の爺ィの覚書。
続けます…!
前回の「野良猫ロック ワイルド・ジャンボ」…
サブタイトルでもあった…この「ワイルド・ジャンボ」
どう考えてもイメージは「和田アキ子」。
主演は降りたとは言え、ポスターにも大きく登場
どうにもこの人の人気をあてにしたものだったと思われ…
しかし、実質は「梶芽衣子」主演だった訳で…
とうさん!…当時の「日活」のドタバタぶりを象徴するようなプログラムでした…。
違うか!
「映画」創りの明日は見えなくて…
しかし…それでも…そんな時だからこそ…
若い監督を始め、現場はむしろ熱かったかも…
そんな中…忘れていた訳ではないのですが…
この作品で、強烈な印象を残したもうひとりの女優…。
「范文雀」
「はん・ぶんじゃく」と読みますが…たしか「台湾」国籍。
「梶芽衣子」に劣らぬクールビューティ。
「梶芽衣子」のひとつ年下…この当時22才?
何なんでしょう…?
「梶芽衣子」もそうだけど…この年齢であの存在感…て言うか凄み?
冒頭の歌詞は♪サインはV
おかあさん、憶えてますか?
当時、テレビで人気だった「女子バレーボール」ドラマ。
「人気少女スポ根漫画」をドラマ化した「サインはV!(1969~70)」の主題歌。
思えば、「女子バレー」の人気って、最初の「東京五輪」以来だから随分歴史もある訳です。
まず「週刊マーガレット(集英社)」で「アタック№1(浦野千賀子)」の連載が始まったのが1968年早々…。
同じ年、この対抗馬として宿命のライバル誌「週刊少女フレンド(講談社)」に登場したのが…この「サインはV!(神保史郎+望月あきら)」。
翌年「アタック№1」がアニメ化されたのに対し、こちらは実写ドラマ化。
この主題歌と共に、一躍人気ドラマに…
始まって2ヵ月余り…
ありきたりな言葉ですが、彗星の如く現れたのが…施設で育った混血の美少女…
「ジュン・サンダース」役の「范文雀」。
スレンダーな容姿…目豹のような顔立ち…
これが「骨肉腫」に冒されている悲劇のアタッカー役。
瞬く間にヒロイン「朝丘ユミ」役の「岡田可愛」を凌ぐほどの?人気者に…。
この人気に目を付けた「日活」
1作目「女番長 野良猫ロック」に続き
「野良猫ロック ワイルド・ジャンボ」にも起用。
役はさらに重く…「梶芽衣子」たち不良集団を「現金強奪事件」に巻き込む謎の女?に抜擢。
そのミステリアスなキャラの立ち具合…これが見事に嵌って…。
更に第4作「マシン・アニマル」でも、「梶芽衣子」たちに敵対する異様な?キャラで登場…。
以降…2002年に54才で亡くなるまで…
数多くのテレビ・映画で…常にどこにもいない「いい女」を演じ続けました。
「梶芽衣子」と「范文雀」
この二人のちょっとした因縁話。
「梶芽衣子」のその後の代表作ともなった「女囚さそりシリーズ(東映)」。
「梶芽衣子」が降板したのが1976年?
そこで新たに「松島ナミ」を演じたのは「多岐川裕美」…。
その「新女囚サソリ 701号(小平裕)」。
「范文雀」はヒロイン「ナミ」の姉を演じます。
で…新旧の「松島ナミ」…「梶芽衣子」と「多岐川裕美」。
その後、長年に亘って「鬼平犯科帳」で共演するんですよね。
えー…余談ついでにもうひとつ…
1971年…伝説…と言ってもいいかも知れない
「二丁目三番地」というドラマがありました。
「倉本聰」を中心に「向田邦子」「佐々木守」らが脚本に名を連ねた「日テレ」のホームドラマ。
このドラマでの共演をきっかけに、後に二組の夫婦が誕生します。
このあたり…その気にさせてしまう、優れた脚本の持つ説得力…?
まず主演の「石坂浩二」と「浅丘ルリ子」、
そしてもう一組が「寺尾聡」と「范文雀」。
それぞれ別れてしまいましたが…。
「范文雀」…もう少し長生きしてたら、どんな女優さんになっていたのやら?
たしか従妹の筈ですが…「余貴美子」みたいな感じになってたのかなぁ…
もっとピリリとしたおばあちゃん…?
「虎に翼」観てて、そんなことふと思いました…。
繊細でストイック…それでもって、常にプロフェッショナルな女優魂を持った…
たまらなくかっこいい女優さんでした。
大好きでした…
今回…「野良猫ロック・シリーズ」をいろいろ振り返っていたら、どうにも触れてみたくなりました。
このシリーズ、もう少し続けます。