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「楓坂四駒堂」
耄碌妄想日記
日曜版No.92でおます!
当ブログは
日・木曜日 午前0時
週2回更新で~す。
年度初頭
NHK「朝ドラ」も
「ブギウギ」から「寅に翼」へ…。
おっ!
と思ったのは
「岡部たかし」の連続出演。
「東京乾電池」出身と言っていいのやら…?
ともかく、ここ最近「大河」も数年おきに登場する
売れっ子の名バイプレーヤー
遅咲きの方なんでしょうね?
個人的には少し
「リリー・フランキー」と
被ったりするのですが…
大好きな俳優さんです。
で…
次週「日曜版」より
「全力漫画少年」は2週ほど中断。
久々「ドラマの時間」
脚本を中心に
「朝ドラ」新旧2作を取り上げます。
どうかよろしく哀愁!
とうとう血の雨が…
新選組
「修羅の道」が始まります。
しかし…
どうやって笑いを
取っていいやら…
う~ん
第2章
「豊饒の海へ」
青年誌は荒野をめざす
「漫画アクション」登場!Ⅲ
1967年8月10号…創刊号。
当時のコミックの両極「モンキー・パンチ」と「小島剛夕」の異色の組み合わせという話をしました。
次々とコミック誌が創刊される中、人気作家を多く確保するのは至難の業。
そんな状況で、何より他誌とは違う斬新な編集方針が成否のカギ。
そのためには自社で発掘、育てた才能ある新人が何より不可欠。
まさに「モンキー・パンチ」はその一人だった訳ですね。
例えば…そうですね…
この少し後…創刊(1968年)された「少年ジャンプ」で言うと…
「男一匹ガキ大将」の「本宮ひろし」でした。
デビューは他誌でしたが、「ハレンチ学園」の「永井豪」もそうでしたね。
次々創刊される青年誌…
それは多くの若い作家・漫画家志望者にとって好機到来。
「アクション」創刊号で連載デビューしたもうひとり…
「バロン吉元」について。
貸本デビュー後、「武蔵美」中退…漫画修行へ。
漫画家への登竜門と言えば…この頃、新人賞公募というのも少なく
アシスタントをしつつ、伝手(つて)がなければ、各編集部への「原稿持ち込み」が主。
そんな中、「双葉社(漫画ストーリー)」への持ち込みで、彼の才能に注目したのが…やはり「清水文人」。
「モンキー・パンチ」同様、「バロン吉元」と命名したのはこの「清水」。
「アクション創刊号」での初連載作品は「名のない男シリーズ」。
ハードボイルド作家「大藪春彦」の原作でした。
このあたりは。推理小説誌を出していた「双葉社」の強み。
「バロン吉元」
どこか懐かしい、モダンな画柄…。
デビュー前、アシスタントを務めていた師匠の「横山まさみち」の画風とは似てませんね。
実を言うと「モンキー・パンチ」同様、「アメコミ」に大きな影響を受け、合わせてファッションデザイン画をも学びながら、自ら拘りを持って創りあげた画風。
程よく洗練されて…。
この後1970年から始まる代表作、「柔侠伝」シリーズ。
「バロン吉元」版「人生劇場」とも言える?大河ドラマ。
「明治」から「昭和」…4代に亘る柔道家の人生。
いやぁ、スケール大きくて…キャラクターがとにかく魅力的で…
したがって、ある意味、映像化不可能な作品…。
特に女性キャラ…
「バロン吉元」描く女性の魅力に匹敵するのって…
「江口寿史」くらいかなぁ…って、今でも思ってます。
生身の女性には出せそうもない、えも言われない上質の色気?
何でしょうね?あれは…。
とにかく、おもしろかったなぁ…
もう一回、通して読み直してみたい作品です。
ええー、実にフレッシュな顔ぶれでスタートした「アクション」でした。
そうは言っても「創刊号」…やはり目玉の人気作家も何人かは…
不定期ではありましたが、ファン注目必至の連載作品が…
「石ノ森章太郎(※当時・石森)」の「00九の一」
タイトル表記はすぐに「009ノ1」に。
要は「サイボーグ009」のアダルト版。
当時…やはり多くの青年誌の創刊によって、従来、少年雑誌で少年漫画を描いていた作家たちも、アダルトな…けっしてエロとは限りませんが…青年向きの作品を意欲的に手掛けていた頃…。
「手塚治虫」「横山光輝」などもそう…。
「009ノ1」もまさにそんな作品…。
ヒロインは「ミレーヌ・ホフマン」
乳房に武器を内蔵したセクシーサイボーグ。
元祖セクシービーム?
なんか「石ノ森章太郎」も楽しんで描いてたような…。
後に映画化・アニメ化・ドラマ化も…
ついでに触れておくと…
この少し後の1968年…「松本零士」も青年誌に登場…
こちらはセクシーなアンドロイド…「セクサロイド」
「漫画ゴラクtokuhon(日本文芸社)」での連載でした。
その後「石ノ森章太郎」、更にアンドロイドで「セクサドール」。
こちらはもろセックス用アンドロイド。
この連載はたしか「プレイコミック(1968年創刊・秋田書店)」
今思えば…後の両巨匠のセクシーアンドロイド対決…。
お二人とも、基本「どすけべ」どす…多分。
「週刊漫画アクション」…創刊号からの不定期連載
もう一人は「水木しげる」で「日本の民話シリーズ」。
もう安定感のある定番!
「石ノ森章太郎」もそうですが、この頃の「水木しげる」の仕事量も凄かったです。
「鬼太郎」「三平」「悪魔くん」…それ以外に青年誌多数でしたから…。
ともかく…
こんな形で「清水文人」編集長の「週刊漫画アクション」はスタートします。
創刊号…記憶にあるのはこんなところかな…?
以後、60~70年代に「アクション」で次々と生まれた伝説の連載名作コミックについては、また改めて…。
それにしても…ある時期の…黄金時代の「漫画アクション」って…
しっぽまでしっかりあんこの入った「たい焼き」みたいに、まったく外れのページがないスーパー漫画週刊誌でした。
今回はそのスタートの話でした。
尚、次週より「ドラマの時間・朝ドラ特集」をはさみ
以降「ビッグコミック」創刊直前…
「ヤングコミック(少年画報社)」の登場!