ご訪問
誠にありがとうございます。
「楓坂四駒堂」
「耄碌妄想日記」木曜版No.109でおます。
当ブログは
日曜・木曜 週2回更新です。
ところで…
「ジャン=ルイ・トライティニャン」って
ご存知でしょうか?
フランスの映画俳優です。
亡くなってほぼ1年…
91才でした。
「ジャン=ルイ・トライティニャン」
「トライティニャン」…
何てかっこいい名前なんでしょう!
そう思いませんか?
青春真っただ中の1966年
映画「男と女」は
高校生の私にとっては
少し敷居の高いおとなの恋物語
お互い子連れ同士…。
監督「クロード・ルルーシュ」
音楽「フランシス・レイ」
♪ダバ ダバダ ダバ ダバダ~
いうヤツですね
「ジャン=ルイ・トライティニャン」
当時36才…知的で渋く…
1975年の「フリック・ストーリー」で共演した
同じフランスの人気男「アラン・ドロン」
私が女だとして、仮にどちらかに
抱かれなくてはならないとしたら
「ジャン=ルイ・トライティニャン」の方かも…
とか思った記憶があります。
見事にあほでっしゃろ?
共演が「アヌーク・エーメ」
「フェリーニ」の「甘い生活(1960)」など
フランスを代表する息の長い大女優
「ジャン=ルイ・トライティニャン」と
「アヌーク・エーメ」の
オリジナルコンビで
「クロード・ルルーシュ」が新たに撮った
半世紀後の後日談
「男と女 人生最良の日々(2019)」
これが撮れたってのが
凄いですよね。
例えばドラマですけど…
「木村拓哉」と「山口智子」
そして「北川悦吏子」そのままで
2050年頃に
「ロングバケーションpartⅡ」を
新たに創るようなもの…
観たいような、でもないような…
ね?
今回は「歌謡サスペンス」
本日のお題は♪プライド
何のプライドだか…
次回日曜版の
4コマは
「日曜ロードショー」
「俺たちに明日はない」
更にセコいっス!
癒しの系譜Ⅱ
芦川いづみ 下
♪青い山脈~ かがやく峰~の
なつかしさ~
見れば涙が~ ま~た~にじむ
※詞・西条八十
今振り返ると、つくづく魅力的な女優さんだった…としみじみ思う訳ですが
「若尾文子」「芦川いづみ」…共に1930代生まれ。
「吉永小百合」は1945年…
当時、ガキんちょだった私にとってこの差はやはり大きい訳です。
そして繰り返しますが…
「若尾文子」…そしてこの「芦川いづみ」が
「サユリスト」への導火線だったんだと思います…。
「芦川いづみ」が「吉永小百合」の姉を演じた作品はまだあって…
一番印象に残っている作品…
1963年の「真白き富士の嶺(森永健次郎)」
同名映画で1910年の逗子開成中学のボート遭難事件をモチーフにした大映作品(1954・佐伯幸三)もありましたが…
これは「太宰治」の戦前の作品「葉桜と魔笛」が原作。
やはりテーマ曲としてあの鎮魂歌♪真白き富士の嶺が使われています。
余命僅かな白血病の妹「梓」(吉永小百合)に対する、姉「梢」(芦川いづみ)の献身的な愛。
妹のせつな過ぎる「嘘」…それを嘘とも知らず、重ねる姉の「嘘」。
なんのこっちゃ、おわかりにならないでしょうが…
「太宰治」らしいと言えばらしい…リリカルで心温まる姉妹の愛の物語。
これ、たしか大正から戦前にかけて出版されていた抒情文芸誌?「若草」に掲載された作品。
「吉永小百合」はもちろんですが、これも「芦川いづみ」の魅力満載…。
日本映画史上最強の姉・妹!…当然、独断
もうたまりまへん!
でも何故か…今も忘れられないシーンと言うと…
ラスト近く…死の直前、「梢」が秘かに心を寄せ始めた高校生(ボート部)「浜田光夫」にマフラーを手渡すシーン。
ふたりとも初々しくって、かわいくてね…。
誰ぞ、マフラー編んでくんなまし!…と妄想していたあの頃。
そして…同じ年(1963)…
「芦川いづみ」「吉永小百合」の共演作はこの他にも2作、創られています。
「青い山脈(西河克己)」と「美しい暦(森永健次郎)」。
こちらはいずれもお馴染み「石坂洋次郎」原作。
そして「芦川いづみ」はいずれも女子高生「吉永小百合」の教師役。
共にひたすらさわやかで若く明るい青春学園映画。
冒頭の詞はご存知♪青い山脈
この映画では「神戸一郎」「青山和子」のヴァージョン。
このふたり…もうみなさん、ご存知ないのかなあ…。
「日活青春オールースター巨編」というキャッチコピー。
「吉永小百合」「浜田光夫」「芦川いづみ」の他は
「高橋英樹」「二谷英明」「南田洋子」「松尾嘉代」「田代みどり」ら…
家庭科教師の「北林谷栄」…若かったァ!
この当時で3億円近い興行収入って、大ヒットだったんだと思います。
「青い山脈」…
都合5回の映画化…これが3作目。
主題歌同様、当時の日本人の誰もが知ってたストーリー。
この物語のもうひとりのヒロインが英語教師「島崎雪子」。
ある世代にとっては永遠のマドンナ…♪ぼくの好きな先生
この「島崎先生」を演じたのは「原節子(1949)」
「司葉子(1957)」…そして1963年の「芦川いづみ」。
後は「中野良子(1975)」…「柏原芳恵(1988)」。
今なら…う~ん…「新垣結衣」…違うかなあ…?
ちなみにテレビドラマは3回
1974年…「寺沢新子」が「坂口良子」がやったやつ…
「島崎先生」が「小川知子」、たしか相手役の「沼田先生」は「加山雄三」でした。
すいません…!
私の中では「芦川いづみ」こそが永遠の「島崎先生」。
いつにも増して凛として…
そして「美しい暦」の「村尾先生」。
「吉永小百合」は質屋の娘。
高校生だけど、酔っぱらって同級生にからみます。
かわいいったら、ありゃしない!
二つの高校の合同演劇「ロミオとジュリエット」
「浜田光夫」の「ロミオ」に対し、「吉永小百合」が「ジュリエット」でないところがミソ。
でも、じゃれ合うような、おきまりの二人の関係。
見守る「村尾先生」。
またもや何のことやら、わかりませんよね?
「青い山脈」同様、ラストは何故かサイクリングシーン。
自転車、よう出てきますねん。
なんと楽しそうな高校生活。
わしも高校、行きよったら、みんなで歌、唄うてサイクリングするんじゃ!
そんな気持ちにしてくれる映画でした。
屈託もなく、明るい明日を信じられたあの頃の青春映画。
もうそんな映画は創られないでしょうね。
「芦川いづみ」…
「吉永小百合」のやさしい姉、頼りになる素敵な先生…。
引退してもう随分になりますが、私の中で一向に色褪せず、癒され続けているのはやはり…そんなイメージの所為かもしれません。
語りつくせぬ「芦川いづみ」…また機会があれば…
「女優遍歴カスタム 癒しの系譜」
少し間を置き、次回は「奥貫薫」…
このところずっと、私の癒しの女王はこの人。
来週からは久々「名古屋純情シネマ」再開します。
今週もお読みいただきありがとうございました。