寒くなりかけたこの時期のドライブが好きだ
仕事が終わって頭の中にあるごちゃごちゃしたものを取り払いたくて夜のドライブに出かける
ポツポツと流れる街灯とたまに行き交う車のテールランプ以外は
夜の帷に覆い隠され何か現実ではないような感覚に襲われる
全開の窓から入り込む冷たい風がなんとか私を現実に繋ぎとめる
暗闇に吸い込まれそうになりながら現実との狭間に踏み止まろうとするうちにごちゃごちゃした頭がいつのまにか空っぽになっていく
そうしてしばらくすると窓を閉めてラジオをオンにして家路に着く
そんな夜のドライブが好き