9月28日(土)曇り
尾張名古屋は城でもつ
とか言われてるけど、尾張名古屋の城は現在天守閣が見学できない。
代わりに造営中の本丸御殿が一部公開されて見学できるようになっている。
名古屋城に来た楓さんと嫁さまはその本丸御殿の見学に来ている。
第二次世界大戦で焼ける前まで実在した尾張徳川家の大御殿で、2009年から復元事業が始まり、現在人が出入りできる部分を公開している(完成しているとは限らない)。
ぶらぶらと屋敷奥の対面所まで見学してきて後半。
鷺の廊下と言うところを通りがかった。
なるほど、鷺がいる。
廊下の壁に絵が描かれているのは珍しいことではないのだが、こちらは忠臣蔵で有名な松の廊下のようなオープンスペースではなく、両側壁の廊下の両側に爽やかな色合いで鷺が描かれている。
このあたりから先、何かにつけて豪華になっているのだが、ここまでが臣下が出入りできる場所、ここからは殿や姫だけのスペースなのかも知れない。
それとも、ここまでの場所が未完成なのかよくわからない。
釘隠しと思しき金具がかなり豪華で、綺麗な彫刻が入っている。
廊下の天井は未完成だそうで、写真左の白い天井も完成すると右のように模様が入ると言う。
この部屋は完成に近いようで、天井や欄間も豪華になっている。
もっとも、このだだっ広い部屋が何に使われていたものかはわからないけどw
このあたりから、間仕切りも杉戸になっていてプライバシーの重視がうかがえる。
天井は未完成とのことだが、欄間や垂れ壁は完成しているらしく、白塗りではない。
この部屋などは今までの来客があるような部屋とは違ってかなり端正なイメージだが、欄間だけがやたら豪華。
ここも同じような感じだ。
床の間に欄間、襖絵、杉戸。
雰囲気からして御寝所ですかね?
絢爛豪華な金ピカリンではない、落ち着いた空間。
やっぱりこれがいいですな。
こちらのお部屋近くの廊下は欄間も綺麗な細工が施されていて、少し前半部分と趣が違っている。
これも落ち着ける場所として作られた意匠なんだろう。
壁の絵が綺麗だなぁ。
こういうのって、そりゃ昔は漆喰に直接描いたんだろうけど、今は完成してから貼るんですかね?
へーぇ。
欄間の部屋、だなぁ。
かなり細かい細工に金銀の箔が貼られており、鶏がいる。
このあたりの部屋の特徴で、欄間はやたら豪華で、あまり空気が出入りしないようなもの。
壁や襖はキンキラではなく落ち着いた雰囲気で、間仕切りが襖と杉戸。
やっぱり居住空間と「魅せる部屋」は別にしてあるんですかね?
どっちか言うとこの欄間は人に見せたい豪華さですがね。
これ、孔雀の欄間かなぁ?
すごい凝ってる。
前半と打って変わって落ち着いた雰囲気の部屋を見学して回る。
廊下の様子も前半とは違う。
何の前触れもなく、薄暗くて質素なイメージの部屋が現れた。
梅之間らしい。
壁や襖に梅が描かれている。
相変わらず何のための部屋なのか判らないが、相変わらずだだっ広いことは確かだw
ちなみに今のところ歩けるのは廊下だけで、部屋に入ることはできない。
しかしここだけは部屋に入ることができる。
板の間だからですかね?
台所からご飯を運んできて、ここで温めなおして給すると言う。
そのための火床と五徳が置いてあった。
天井が煙抜きになっている。
こういう部屋があると言うことは、やはりこの近くが「殿」の居住スペースなんだろうと思える。
これは台所から御殿に入る口ですかね?
窓の外を見ても台所っぽい竈や井戸があるわけではなかった。
さっきの場所が上御膳所、ここは下御膳所。
何が違うのかよくわからない説明だが「温めなおし」とか書いてあるので、食事中にレンチンしなおす場所なんだろう。
上御膳所は食事の飾りや食器の上げ下げが中心で、こちらは飯を美味く食うための施設なんだろうと予想。
もちろん「温めなおし」なので火床と五徳・・・
そのための煙抜きもあった。
ここで一周したらしい。
お出口はこちらの案内に従って行くと、出入口に出た。
靴箱から靴を取り出して建物を出る。
雰囲気からして車寄せが外から見られるはずだとふんでいたので車寄せに移動、写真に収めて名古屋城本丸御殿の見学を終えた。
なかなか綺麗で見事な再現復興の建物なのだが、未完成なのでまだまだ魅力に乏しい。
できれば2025年秋以降、ほぼほぼ完成してから行くほうが魅力満載になっているかもしれない。
あと、説明の看板が充実すればありがたいかな。
今のままではのほほんと襖絵を見ているばかりで、何をどのようにして生活していた御殿なのかさっぱりだ。
また1~2年後に来てみようと思った。








































