来年はどんな年になるんだろう? | 京徒然

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京都に住むおっさん「夕霧 楓」が日常を徒然に綴っています。
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バイクやラーメン、京都の話題、日々のネタを書いています。

いつものようにお届け物が届いた。

 

 

いつものようにAmazonから。

 

いつものようにでっかい箱で。

 

 

 

『いつものように』は素晴らしい。

 

期待していることが、期待している通りに運んでいるという単純なことだ。

 

今年は「いつものように」行かないことが多かった。

 

むしろ例外づくめだったと言っていいだろう。

 

そもそもオリンピック競技会が延期になるなんて前代未聞だ。

 

新型コロナウイルス発生に気づいた後、人類は新型コロナウイルスに翻弄され続けた。

 

営業はない、会議はない、飲み会はない、一学期はない、運動会はない、文化祭はない、オリンピックはない、甲子園はない、旅行はない、外食はない、ホームパーティーはない、マスクがない、消毒液がない、ゴム手袋がない、避難所は受け入れられない、病院は病床がない、人工呼吸器が足りない。

 

ナイナイ尽くしの中、大雨は降る、大雪は降る。

 

とんでもない一年だったように思う。

 

ちなみにボクは新型コロナウイルスは自然発生的なウイルスではないと思っている。(証拠は武漢や重慶の現状を見ればわかる。)

 

だから敢えて「自然災害に負けた」と言わない。

 

だが、それがどうあれ、人々が厄災に苦しみもがいた年であったことに変わりはなかろう。

 

 

 

 

届いたのは一本のカレンダーだった。

 

 

「エンスカイ」と書かれている。

 

 

2021年度版・・・

 

 

ゆるキャン△カレンダーだ。

 

カレンダーを見れば物理的には来年を見通すことができる。

 

 

しかし、遺憾ながら我々人類の見通しは不透明。

 

そもそも年末年始は重要な行動自粛の時期であり、帰省すらままならない。

 

 

新型コロナウイルスに限って言えば、ここで踏みとどまれるかの瀬戸際。

 

これ以上、罹患者・重症者が増えれば「医療崩壊」などと言う言葉だけでは表せない悲惨な事態になるだろう。

 

あなたが常識人であれば、この自粛要請に協力せざるを得ないということは重々ご承知だろう。

 

そもそも、もう医療機関が相当疲弊しているのだ。

 

 

医療機関・医療現場・・・特に新型コロナ患者受け入れ施設に勤務しているだけで白い目で見られるという異常事態に陥ったという話、つい最近なので皆さん覚えていらっしゃるだろう。

 

いわゆる「コロナ風評被害」だ。

 

これを受ける形で、医療従事者が減ってしまっているのは事実だ。

 

今や、病院は使命感のみが支えであり、人的にも物資的にも病床的にも限界だということを知っている人がいかほどいるんだろうか?

 

知らないからの仕打ちか、知っているからこその嫌悪なのか。

 

いつの間に日本人の「助け合い・他人への尊敬」はここまで落ちたのか。

 

 

ボクはビル管だ。

 

そして顧客の多くは病院で、京都で激増する新型コロナウイルス患者の情報をいち早く察知し、健康なスタッフを避難させ、濃厚接触したスタッフの検査を依頼し、病院さんと今後の対策を練り、患者さんのいた部屋に突入して病室を消毒してきた。

 

一部病院ではAIロボットによる清掃を導入し、ソフトバンク(Whiz)やiRobot(Roomba・Braava)と連絡を取りながら、少しでも看護師さんの負担が軽くなるように頑張るがために、通称「レッドゾーン」での作業もしてきた。

 

コロナ発生を聞いている病院には、強力なアルカリ電解水を提供し、マスクがないと聞けば在庫を切り崩して提供し、消毒液がないと聞けば商社や生産者に直接問い合わせて手配し、手袋がないと言われれば海外サイトから直接輸入をし、そして納品に走った。

 

 

そういう意味では・・・ボクだって同じようにコロナ患者さんに接触している時間はある。

 

それなのに。

 

看護師さんたちは、もう充分です、助かっています、これ以上ご迷惑をかけられませんとおっしゃる。

 

それなのに。

 

世間はコロナ病棟の看護師さんを目の敵にする一方、ボクらには称賛の声を送ってくる。

 

ボクは言いたい。

 

医療関係者が身を削る思いで東奔西走しているのに、自営業の方々が身を切って自粛営業してるのに、自分勝手な事をしたり言ったりしてるヤツって何なの?

 

日本の「困った人を助ける」とか「相手を尊重する」と言う気高い文化は消え去ったというの?

 

理不尽すぎる気がしてならないんだが。。。

 

 

そして、札幌市などをはじめとする自治体が「新型コロナウイルスと闘う医療従事者に応援メッセージを!」とかキャンペーンをやっている。

 

ホント、政府も自治体も発想が小学生並みだね。

 

その医療従事者が言ってたよ。

 

「ありがとうはもういらない。医療物資もだけど、今一番欲しいのは人だ。」とね。

 

 

明日から始まる2021年は、残念ながらすべての人にとって不安から始まる年になるだろう。

 

むしろ不安じゃない人がいるなら、その人は危機感が足りないので島流しにでもするが良かろう。

 

日本には「終わり良ければ総て良し」と言う言葉がある。

 

この新型コロナウイルスで家族や親族を失った方、仕事を失った方、財産を失った方、気力やる気を失った方、いろんな方がおられ、「終わり良ければ・・・」なんて言えない人々がたくさんいらっしゃることはわかっている。

 

それでも我々は2021年を迎えねばならない。

 

2021年が終わったとき、「大きな厄災に打ち勝った」と思え、「オレの不幸は無駄ではなかった」と感じられるような年になって欲しいと心から願う。

 

 

年の瀬も大晦日に、重い話をして申し訳ない。

 

でも、これだけは言いたかったんだ。

 

2021年が終わったとき、

みんなが笑顔でいられますように。

 

 

 

今年が終わる。

 

ここにおいでの皆様方には今年もたいへんお世話になった。

 

心から感謝を申し上げる。

 

そして

 

来年もよろしくね♪