前回「レトロな喫茶店」を紹介した時には、河原町周辺と言うことで京都中心街のレトロ喫茶を紹介させてもらった。
今回は中心街を少し離れたレトロな喫茶店を7店ご紹介しようと思う。
今回取り上げた喫茶店も味の良し悪しに関わらず、レトロで雰囲気があるかどうかを基準にさせてもらっている。
もっとも、紹介する喫茶店の味が悪いと言うことはない。
美味しいまたは個性的、何か特徴がなければ「古臭い喫茶店」なだけで人気店にはなり得ない。
そのあたりはおわかりいただけると思う。
では早速いってみよう。
〒600-8029 京都府京都市下京区西橋詰町785
住所だけ見るとわかりにくいが、木屋町通り五条を北に行ったところにある。
先ずは建物からしてレトロモダンなのが伝わるんじゃないだろうか。
1971年創業と比較的新しいのだが、内装はシックだ。
高瀬川のほとりに建っていて、窓際の席からは流れを楽しむことができる。
2番目は・・・
〒605-0071 京都府京都市東山区八坂鳥居前東入円山町604番地
祇園の円山公園の中にある豪勢な洋館。
明治時代の実業家「村井吉兵衛」が国内外の賓客をもてなすために建てた迎賓館をそのままホテル・レストラン・カフェに利用している。
内装はレトロと言うよりは、もうクラシック、アンティークな世界。
調度品も豪華極まりない。
なんだか庶民が行っても良いのか迷わんばかりの雰囲気だ。
3番目の登場は・・・
〒604-8156 京都府京都市中京区山伏山町546−2
見ての通り、廃校になった小学校の一角を使って営業している。
現在の建物は1931年のもの。
名前の通り、もともと「明倫小学校」だった。
教室がレトロなのだが、教室が喫茶店になっているあたり「ああ青春の学園祭」な雰囲気で、これも妙に懐かしさを感じる一因ではないかと思う。
烏丸から一筋西、四条より一筋北、室町通錦上ル(北)にある。
さらに4番目・・・
文字通り京都大学北門の向かい側にあるのだが。
京都流に言うと、今出川通東大路東入ル200mと言ったところか。
昭和5年創業で、パリのカフェを模して造られていると聞く。
人間国宝の黒田辰秋氏による長テーブルと長椅子が有名な内装はシックかつレトロだが、モダンな不思議な雰囲気。
日本で初めてフランスパンを作った地としても知られている。
後半5番目は・・・
〒604-8306 京都府京都市中京区門前町539−3
二条城の南側、御池通りに面した神泉苑の南東角にある(押小路ではないので注意)。
創業は昭和44年(1969年)、この店もアラフィフだなぁ。
純喫茶ではなく町の喫茶店で、カレーが美味しく、名物「焼き玉子サンド」が人気。
が、店内はこの雰囲気。
50年の歴史が詰まった店内は、いつも常連さんでにぎわっている。
いよいよ6番目・・・
〒602-8321 京都府京都市上京区今出川通千本西入南上善寺町164
千本今出川から西へちょっと。
少し前までは外装が銀色でもっとシックだったが、雰囲気が変わってしまった。
だが、店内は相変わらずレトロで良い雰囲気。
昭和12年創業で、内装はほとんどが当時のままと言うレトロさ。
訪れる誰もが「昭和初期で止まったままの喫茶店」を感じると言う。
最後7番目・・・
〒603‐8223 京都府京都市北区紫野東藤ノ森町11−1
案内が非常に難しいのだが、一目見ただけで強烈なインパクトがある。
鞍馬口通と大宮通の交差点を西へ約150mほど南側(左手)か。
昔の銭湯のような建物に、何故か「カフェ さらさ」の看板が付いている。
それもそのはず、この喫茶店は築80年の銭湯「藤の森温泉」だった建物を改装したもの。
店内には銭湯時代に使われていたタイルがそのまま残されている。
この店もカフェの色が濃く、スパゲッティー(!)や、オムライスが美味しい。
余談だが、このさらさ西陣は、とあるアニメの聖地として知られる。
知っている人はヲタク認定ねww
実は・・・
・・・なのだ。
あるブロガーさんが↓コレをUPされてました。
左がアニメ「けいおん!」第1話のワンシーン。
右が実際のさらさ西陣に実在する座席。
京都・滋賀に「けいおん!」の聖地はたくさんあるが、このお店もその一つ。
京都は映画(東映/京都撮影所)やアニメ(京都アニメーション)なんかがあるので、聖地が多いんだ。
さて、余談はここまでにして。
今回の特集はいかがだったかな?
京都にお立ち寄りの際には、もう、古いもの・文化財級づくしになってみるのも一興かと。
旅のホッと一息に、レトロなカフェもイイよ。
それでは~。
もし京都の喫茶店シリーズ、次回があれば・・・
「京都で本当にコーヒーが美味しい喫茶店7選」を書いてみようと思う。
乞うご期待。