2020年2月29日公開!
【劇場版SHIROBAKO】
CG部門の奥戸さんという役で出演させて頂いてます。
ぜひ皆様に届きますように。
さてさて、久々にブログを書きたくなってですね。
それもちゃんとPCを立ち上げて(笑)
色んなSNSをやってみているけど、
これはブログだなぁって思ったのでお付き合いください。
何の話かって「私が声優になる前のお話」。
意外とちゃんと語ったことはなかった気がするので書いてみようかなぁなんて。
うまくいかなかったら消そう(笑)
私は声優になる前、
アニメスタジオで撮影をやっていました。
アニメはずっと好きで、物心ついたころから。
帰宅するとトトロの台詞を暗唱しながら見ていたそうな(笑)
そうやってごく普通にアニメを見て育ったけど、
まさかアニメのお仕事をするとは微塵も思ってなくて、
映像系の学校に行って、メディアアートの制作をしたり。
なんかアートな学生生活をしてました。
サブカル女子でした。
将来どうしよう…って考えてた時に、
実写映像のCMやPVの編集をする人になろう!
と思ってポートフォリオなんかを作り、
普通に就職活動をしました。
そのとき先輩から、
「アニメ制作にも編集があるよ!」って聞いて。
ただただアニメ好きの立派なオタクだったので、
えー!まじかー!アニメの編集ってどんなだろー?!
とか思ってアニメの会社に応募しました。
でも「アニメの編集の前に、撮影って仕事があるんだよ。」
と会社の方に言われ、さつえい・・・?
となりながらその部署を見学させてもらって、
初めてそこで撮影のお仕事を知って。
同時に、アニメがこんなにも分業で、
こんなにも細かいセクションに分かれていて、
こんなにも沢山人が携わっているということを知りました。
(詳しくはSHIROBAKOを絶対見てほしい←)
そこから色んなご縁があって、
撮影として働くことになって。
たくさん大変なこともありました。
幸い同期も多く、先輩たちにも本当によくして頂いて、
頼れる後輩もいて、とにかく、
みんなで1つのものを作るのが楽しくて仕方なかったです。
ここの一員なんだな。
この人達と何かを作れて嬉しいなって。
今でもみんなで集まって話すけれど、
やめた人もいるし、偉くなった人もいるし。
でも、青春だったよねー。と大体笑って終わる。
なんだか分からないけど、あの空気がすごく好きだった。
その時の空気とか匂いとか思いが、
作品の中に閉じ込められてるみたいな。
タイムカプセルみたいだなぁって今も思います。
話は少し変わって。
そんな中、私が声優になろうと思ったのは、
アニメーションに音がつく瞬間にめちゃくちゃ感動したからでした。
撮影ってなにする人なのか簡単に説明すると、
各制作部署からあがってきた素材を一つにして、
アニメーションにして、
エフェクトを入れたり画面に色々味付けをしたり、
そんなことをするセクションです。
(とてもざっくり)
基本的に音がない状況で作業するので、
こんな感じかな?こんな音やお芝居がつくのかな?
ってなんとなく想像しながら動かしてくんですけど、
音響さんや声優さんの力が加わると、
よゆーで想像なんてぶち超えられていくんですね!!
なんだこれ?!って。
このシーンこんなだったっけぇぇ?!って。
それが私が声優という仕事をやってみたいと思うようになったきっかけでした。
そこから働きながら養成所に通ってっていう人生の選択をするのですが…
それはまた別のお話ということで。
何が言いたかったかというと…
うまくまとめられるかな。
SHIROBAKOを観させていただいて、
その時々の気持ちをものすごく思い出したというか。
改めて思ったというか。
私は幸せなことに、大好きなアニメのお仕事に、
形は変われどずーっと携わらせていただいてて。
声優になってからも出演したアニメで、
エフェクトを作るお手伝いをさせてもらったり…
(怪獣娘の変身シーン見てね)
あの人とあの時こんな話をしたな、とか。
いつかこういうのが作れるといいね、とか。
こんな風になりたいね、とか。
もっとうまくなりたいな、とか。
そうやって話していた仲間がたくさんいて、
声優になっても変わらず仲間が増え続けていて。
予想もしなかった形で再会できたりなんかして。
それぞれのセクションで、
想いや技術や時間をこめて作ったものを、
リレーみたいに次の人に渡していく。
最後には信じられないくらいのパワーがこもった作品ができていく。
それが観てくれる人のところに届いて、
みんなが色んな気持ちを持って、
生活の中でまた誰かに渡していく。
たぶんアニメを作ることの、
そういうのが好きで、
私はずっとこの世界にいるのだなって、
改めて思ったんです。
声優だし、役者だし、
自分自身の表現とか、価値観とか、伝えたいこと、
もちろんたくさんあります。
でもやっぱり、
アニメ作品の中の、分業の中の、
その一部になれることが私にとっては一番嬉しいです。
その中で、
私がそうさせられたように、
誰かの想像を超えるような表現が出来たら、
って思います。
それは撮影としてやっていた時も、
声優としてやっている今でも、
ずっとやっぱり変わらない気持ちだなぁと、
改めて思えました。
そんな、
たくさんの人の想いが詰まった作品に出られたことが、
私の中では人生でとっても大切な出来事だったので、
珍しくブログを書こうと思ったんですね!(今気づいた)
なのでずっと、
そういう人たちと、
大好きなアニメを作る仲間の人たちと、
一緒にいられるように、
みんなに届けられるように、
もっともっと頑張ろうと思います。
は〜〜〜
ひさびさにエモーショナルな感じになったー!!(笑)
色んなことが起きてる状況で、
凹みがちになる日々ですが…
『私たちは諦めない!』
きっと元気をもらえると思います。
私はこんなにも素敵な気持ちをもらいました。
皆様にも届きますように!!
読んでくださってありがとうございました。
おしまい。