働いていた頃、仕事先である男の子と知りあった。


支店が違う為、会うことはない。


ただ電話で話すだけの男の子。


名をミツオと言った。



ある時、そのミツオから会社を辞める事になったと連絡を受けた。


運よく私だけの誰もいないオフィス。


その後一時間くらい世間話をする機会に恵まれた。



仕事以外の初めてのフリーな話


相田みつをの話から始まって音楽の話など他愛もない話をした。



ミツオとの会話は不思議と心地好かった。


私が「ある有名ミュージシャンの曲が好きになれない」と言うと


みつをも「僕もそうだ」といった。


そして・・・、


「僕たちは嫌いなんじゃなくて、僕たちにはまだあの曲の良さを


理解できる噐をもっていないだけだよ。


いつか良さがわかるといいよね」と。



このミツオの解釈に目からウロコだった。


否定的にも後向きにもならず前向きに捉えてる。


その後で、ミツオは携帯を教えてくれたが、


ドジな私はメモった紙を無くしてしまいそれきり。




もしミツオだったら


うつ病の私に何と言うだろう。


また心地良い声で思いもよらない言葉をかけてくれただろうか。


不意に合った事もないミツオのことを思い出してしまった。