プロに学ぶ演劇講座
『日本の怪談~百物語』
無事に終演を迎えることができました。
予想外のお客さまもたくさんみえて。
ひさびさの出逢いもちらほら。
懐かしかったです。
第97話『水鬼』
私がさせていただいたのは、身を持ち崩してしまった女。
悪い男のために女郎にならざるを得なかった女の情念を描きました。
艶っぽい色気って難しいですね。
赤い襟や襦袢がしどけなく崩れて。
心身が参ってしまった疲れた顔や乱れた髪から、何かを表現することができたのでしょうか。
なんともいえない色気が美しかったと声をかけていただき、少しは頑張れたのかなと思います。
14の年に出逢った頃の初々しさと、男を刺し殺すにいたるまでの人生の悲哀。
難しいテーマです。
濃密に生き急いだ人間の儚さ。
それが観る側にはぐっと胸に詰まるのでしょう。
この物語。
彼の女は“祟られた”んですね。
幽霊藻が持つ、情念という名の祟り。
そしてそこにはなんと“快楽”さえある。
ああ。
やっぱり怪談だ。
岡本綺堂の『水鬼』
ご興味おありのかたは是非お読みください。
写真は、幽霊。
百の物語を語られたあと、真っ暗な舞台にいきなり登場します。
怖い。
しかし近づいてよく見ると、ドングリ眼の可愛いヤツ。
観客の皆さんには楽しんでいただけたかしら☆
