『歌舞伎の”芸”って何?~歌舞伎音楽』![]()
と題しまして。
歌舞伎囃子方 田中傳次郎さんにお越しいただきました。(・∀・)
太鼓。
大太鼓で四つの音を聴かせていただきました。
「水音」波。![]()
籠に小豆を入れてザザーッという音を想像しますが、歌舞伎ではそれを使いません。
岩に波が当って
砕け散る音です。
「風音」 戸口に風が当る音。![]()
「雨音」 傘に雨があたる音。![]()
「雪音」 ![]()
江戸と上方では音が違うのだとか。
江戸は早く、上方はゆっくりと。(*^▽^*)
江戸では雪が深々と降りしきる音。![]()
そして上方では、一歩一歩雪道を踏みしめて歩く音なのだそうです。![]()
色々なバチを使いますが、雪のときに竹のバチを使うことがあります。
それは、音色をつけるため。![]()
雪雪崩や雪風などをつくります。![]()
この大太鼓。
実はとても難しい。(ノ◇≦。)
雨の音ひとつを歌舞伎の舞台で任されるまでに、10年必要なのですって。
毎日修行して、10年・・・![]()
現在同じ舞台にみえる方々が40人。そのなかで太鼓を打つことができるのは10人ほど。
大変な世界ですね。。゚(T^T)゚。
太鼓を打つ方は必ず横から打たれます。
お祭りなんかでは前から打つことが多いのですが、ここでは横。
それは、視界を広く取るため。
横からだと180度。脚を開けば360度の視界が確保されるから。![]()
役者さんを全身で捉えてみえるのです。(o^-')b
楽譜はないです。
決まった数もリズムもない。
だから、役者との”呼吸”にすべてがかかっています。
観客が聞いていて一番心地よい音をつくるのだそうです。![]()
すべてが「技術」
大鼓と小鼓。
小鼓はある程度の湿気
がないといい音がしません。
よく、演奏者が息を吹きかけてみえるのを目撃しますよね。![]()
あれは湿気を与えてみえるのです。
まん中にちょこっと、和紙が貼ってありました。![]()
ここを湿らせるのだとか。成程。(*^o^*)
大鼓は逆に乾燥を好む
のだそうです。
ヘ~っ(・ω・)/
歌舞伎の舞台を見ていると、ひな壇に並んだ皆さまはずっと前を見据えています。![]()
指揮者はいない。
そう。全員の呼吸をひとつにあわせるのです。![]()
それが醍醐味です。(≧▽≦)
あの舞台上で繰り広げられる音の数々。
楽器はどれ位の種類があると思いますか?
なんと、40種以上。
アコーデオン、日本名で手風琴やティンパニーなんかも使われるそうですよ。
大太鼓でも10種はあるそうです。![]()
小鼓には命があります。![]()
傳次郎さんこそのお言葉。
150年くらい前、江戸中期に製作されたものしか使わないそうです。
能の舞台と違って、歌舞伎の舞台は広いから、それくらいのものでないと音が響かないとか。![]()
現代のものは音が鳴らない。![]()
胴に使われる素材の桜の木
がよくないとか。
どこのどの職人さんが作られたかまでがわかります。
そしてそこには漆細工で蒔絵が施されています。
それを描くクジラの髭で出来た筆も、今はなかなかないのだそうです。![]()
皮の素材は、馬。![]()
馬は皮が薄いのですって。
牛は繊維が網目になっていなくて駄目なのだとか。
ちなみにこの日お持ちいただいたものは、風神・雷神。![]()
同じものは存在しません。(;^_^A
近くで拝見いたしましたが、もちろん手を触れるのはご法度。![]()
傳次郎さんは子どもの頃からこのレベルの質をもった小鼓を使って稽古をしてみえます。
子どもだからと新しいものは使いません。![]()
何故なら、よくない音を覚えてはならないから。
最初から、それなりの小鼓の音しか知ってはいけないのです。
芸って、深い。:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
伝統芸能は世襲制が多いですが、最近は門が開かれています。![]()
それが、国立の養成所。
これがまた厳しい。![]()
技術よりも”気持ち””意識”を育てるのだそうです。
『心・技・体』です。
この世界に生きる方々は、音楽家というより職人に近い。
年間の殆ど毎日を舞台で過ごす。![]()
休みという言葉は、ない。
その生活に耐えうるにもやはりこころがを鍛えないといけないのです。
・・・私には、無理だなあ。(;´▽`A``
今日は本当に、目から鱗。![]()
