浪花花形歌舞伎
文字通り、本当に華やかです。(*^▽^*)
『敵討天下茶屋聚 』![]()
序幕 四天王寺の場
二幕目 東寺貸座敷の場
大詰 福島天神の場
天神の森川下の場
天下茶屋村松並木の場
同 敵討本懐の場
ワルモノが主役。
この国は判官びいきのお国柄。
正義とされる勝者をもてはやす一方で、敗者や疎外されるものへの応援も忘れない。
罪を犯すものを許すという美徳。
最後にうまくいかないことを重々承知の上でも賞賛の目を向ける。![]()
彼らにだって彼らの事情があるのだよと、
そうおもんばかる人情。(;´▽`A``
酒乱癖のある元右衛門・翫雀さん。
酒を断とう、真面目でいようとするあまりの無理。![]()
そういう部分が実は内屈をしている。
だから、思い込みが激しいのです。![]()
ひとのこころの内面、優しさや本当の思い遣りには気付かない。
すべてが表面的でしかない。
人生の経験値が足りないのですね。![]()
それは年齢ではない。Σ(・ω・ノ)ノ!
弟・弥助のほうが世の中を知っているくらい。(^▽^;)
主人・伊織やほかの方々に、甘やかされて生きてきたのでしょう。
本人だけがそれをわからないでいる。![]()
だけれど、実は元右衛門、皆が思っているよりももっと愚かな男。![]()
ものごとの真実がわからない。
その場の損得でしかものを考えられない。
だから裏切る。![]()
周りの自分に対する本当の愛がわからないのです。
そして極め付けに小心者。![]()
自分に自信がないゆえに大きく出てゆく。(-"-;A
その対比がおかしみを誘うのです。![]()
肝っ玉が小さいけれど、必死に大きく
見せようといきがる元右衛門。
翫雀さんはよく掴んでみえると思います。p(^-^)q
とても芝居が丁寧。![]()
この話のなかに正義はない。![]()
正しいものが得をするわけではない。
世の中をうまく立ち回った人間が勝ちです。
ワルモノでも、要領さえよければいい目に合える。
不器用な者が負け。![]()
そういう、お話。(T▽T;)
だから、
胸のすくような気持ちいい展開なのではありません。![]()
どちらかといえば、絶えず
どきどきして先を観進めたくなる。
どこまで (ノ◇≦。)悪がまかり通るのか心配になる。
トントン進んでゆく小気味よいテンポ。
それが絶妙でございました。(*゜▽゜ノノ゛☆
東間三郎右衛門・愛之助さんの悪役ぶり
が、素敵。
冷徹で、格好よい。
敵役とはこうあるもの。![]()
ただ、もう少しだけ孤高感があればよかったかな。
弥助・薪車さん、最近メキメキと頭角を顕してみえてますね。![]()
堅実な芝居を積み重ねてみえた成果なのでしょう。
ただ人がいいだけではナイ。![]()
不甲斐ないとはいえ、たったひとりの兄に対する純粋な敬愛。![]()
そして忠義との間での葛藤。
その苦しみがこちらに伝わってきて、とても切ないものを感じました。
上方のお芝居、いいですね。
様式美よりも大切にされる人物ひとりひとりの思い。![]()
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江戸歌舞伎もよいけれど、それとはまた違うニュアンス。
美しい世界でございます。:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
