治療をしていた2年前、息子は3歳になったばかりでした。

我が家は都内で親子3人暮らし、共働き。

治療中は息子は私の実家にお世話になっていました。

よって3歳なりたてで3か月弱の間、一人で私の実家でお泊り。

たまに泣いたり、お見舞いに来てくれたら帰る時大騒ぎだったりと
いうことはあったものの、ばあばやじいじ、ひいばあばと楽しく
生活していた息子。

私の退院後も特段何も変わる様子もなく、陽子線でグチャグチャに
なった顔についても、浮腫んで10kg増えた体についても、何も
言及されることなく暮らしていました。

・・・もともとは私の小さな変化に気が付いて「爪の色が可愛いね」
「今日はお腹がおデブだね」「スカートだと可愛いね」とチェックを
入れてくるタイプだったのに。


そして今日。

珍しく3人揃って平和な夜。

夕飯を食べながら、

「ママ、なんでずっと病気だったの?ぼく、ずっとばあばのお家に
いて、病院に行ったら泣いちゃったんだよね」

と突然2年前を振り返った発言。

胸に刻まれた出来事だったんだな、と改めて実感しました。

そして一人で乗り越えた出来事では無かったということも改めて
思い知りました。

両親の協力があったからこそ、息子が実家でぐずらずにいてくれたからこそ、
夫がサポートしてくれたからこその今だと噛みしめます。

「生かされている」
という言葉の意味が35歳になってようやく少し分かって来た・・・かも。

今年は本厄。
そして30代も後半。

周囲をしっかり大切に。丁寧に過ごしていきたいと思います。