午前4時30分の幻 -3ページ目

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アンダルシアの空の下

葡萄(ぶどう)畑の土の夜

天使が創りし古城の地下の迷宮の

知られざる扉の中で

狂気と淫靡(いんび)に満ちた物語が、始まる。

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それは、永遠から連なる終焉への儀式。

それは、色を失くした魂の(うね)り。

結界からはみ出した左手の小指の爪が、時間の豪雨に曝され、漆黒に染まり逝く。

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その「扉」は、狂気を纏い、淫靡に濡れ、
混沌(カオス)へと誘い込むこの世で唯一の扉。

その「部屋」は、太陽を(まと)う、月の化身、(あか)い羽根の天使が眠る神聖な場所。

その「時」は、五感を棄てた愚かな者達の最後の聖地、終末の地。

その「幻」は、闇を求め、光から逃れようとしている総ての者達への鉄槌(てっつい)

その「記憶」は、時に溶ける究極の「無」であり、確かに其処に在る「現実」

「この扉を開ける者は心せよ。」

今宵、狂気で淫靡な闇の扉が開かれる・・・。