卍卍 Ⅰ 卍卍卍卍 序 章 卍卍卍卍卍卍
アンダルシアの空の下
葡萄畑の土の夜
天使が創りし古城の地下の迷宮の
知られざる扉の中で
狂気と淫靡に満ちた物語が、始まる。
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それは、永遠から連なる終焉への儀式。
それは、色を失くした魂の呻り。
結界からはみ出した左手の小指の爪が、時間の豪雨に曝され、漆黒に染まり逝く。
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その「扉」は、狂気を纏い、淫靡に濡れ、混沌へと誘い込むこの世で唯一の扉。
その「部屋」は、太陽を纏う、月の化身、朱い羽根の天使が眠る神聖な場所。
その「時」は、五感を棄てた愚かな者達の最後の聖地、終末の地。
その「幻」は、闇を求め、光から逃れようとしている総ての者達への鉄槌。
その「記憶」は、時に溶ける究極の「無」であり、確かに其処に在る「現実」
「この扉を開ける者は心せよ。」
今宵、狂気で淫靡な闇の扉が開かれる・・・。