「大塚先生と行く」①:能登の古墳・雪中踏査は天下一品 | 趣味悠遊・古代を訪ねて

「大塚先生と行く」①:能登の古墳・雪中踏査は天下一品


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趣味悠遊・古代を訪ねて-雨宮古墳1
この写真のような雪中行軍というべき悪条件の折、何を好んでと、人はいぶかる向きがあるかもしれない。

誰も踏み入れていない古墳を一歩一歩踏み固めながら登頂するという実感は、実に貴重な体験であった。

2010年3月に「大塚先生と行く・早春の能登・加賀の遺跡の旅」で雨宮古墳群(石川県中能登町)と須曽蝦夷穴古墳(七尾市)の出来事である。.

大塚先生とは、考古学をかじった人ならば、ご存知の、日本考古学の先頭に立ち、多くの軌跡を残してきた日本考古学会・最重鎮の先生であります。.


趣味悠遊・古代を訪ねて-雨宮古墳・大塚教室


雨宮古墳1号墳は北陸地方最大級の前方後墳(全長64m)で、築造当時の葺石に整備されていたが、昨年の集中豪雨で崩れた、それを大塚先生の指導で忠実に復元されたばかりという。

続いて造られたのが雨宮2号墳で全長65mの前方後墳ある。いずれも4世紀後半の王墓で、眼下に平野を望む絶好のポジションにある。


趣味悠遊・古代を訪ねて-須曽蝦夷古墳
須曽蝦夷穴古墳は古墳時代の終わり頃(7世紀後半)に」築かれた有力豪族の墳墓で、東西18.7m×17.7mの方墳である。

ここも雪の中の踏査で、眼下には七尾湾が霞む、それなりに貴重な眺めである。

この古墳の特徴は日本では例が少ない高句麗式の構造を備えている。いわゆる石室の天井部が隅三角持送技法(ドーム状)に類似した架構法として学界では広く認知されている。

この能登の両古墳からは日本海沿岸の特徴的な歴史背景などを学ぶことができた。

いつもながら大塚先生の説明は分かりやすく、素人も理解しやい、納得する次第である

尚、能登・加賀の古代史を探る旅では、多くのことを体験できたが、我々のリーダーである福嶋昌彦さんのHP「私のホームページは旅の紹介になります」の「能登・加賀の遺跡」をクリックすれば、より具体的な旅日記が記されています。

http://web.mac.com/masahiko.fukushima/ramune/Welcome.html