またある日、相方が風呂に入る直前にトイレに入っていた。
出ようとして、洗面所にいた私に気付き、相方はまたトイレのドアを閉め入ってしまった。
出ようとした時、相方は片手に携帯を握っていたのよね。
あのさー、私が洗面所にいたから、
“やばっ!”って反射的にトイレに戻ったでしょ?
携帯を手にしたままで出ようとしちゃったから、まずいんでしょ?
着替えのパンツの下に携帯が置けないから、困るんでしょ?
その後、相方が風呂に入ったので、
洗面所で歯磨きをしていた。
すると、相方が風呂のドアを開けて、私を見た。
「何?」
「なんでもない」
この日は1人で風呂に入っていたので、
私の存在に気付き、気になったらしい。
ふふんっ。
相方が閉じたドアを、私が開けて、言ってやった。
「心配しなくてもね、君の携帯なんか見ないから」
「何のこと?」
ふふんっ。
“何のこと?”とか言ってる時点で、何だかわかってるくせに。
「私がここで歯を磨いてると、携帯見られないかって心配でしょ? 見ないから大丈夫。
大変ねぇ、私が歯を磨いてるとパンツもはけなくて」
笑ってドアを閉めてやった。
後で風呂から出てきた相方についでに言っておく。
「この間なんか、一体いつになったらパンツはくんだろうって長く歯を磨いてみたら、
パンツはかないで10分もうろうろしてるし、
その後もバスタオル1枚だったし」
「おかしいと思ってたよ」
おかしいと気付いてたんなら警戒して、
パンツの下に携帯を隠して風呂に入るのやめればいいじゃん。
それなのに、今日もちゃーんと隠してたでしょ。
そんなに携帯電話から離れられないか!!
翌日から、パンツの下の携帯は消えた。
本来の着替えという役目を果たすべく、パンツだけが脱衣所にあった。
ふふんっ。
バカめっ!
その後の相方の弁。
「男には隠し事のひとつやふたつあるんだよ」
おいおい、開き直りか。
不倫した側はもっと誠実なところを見せろっていうのが、
どうしてわからないんだろう。
隠し事があるっていうだけで、疑われる立場なんだから。
それを隠し事があるって認めてどうするよ。
相変わらず、不倫された側の気持ちなんて全然考えないのね。