子供が点滴して帰った後で、

夜にかけて相方がよこしたメール数点。


「たのむから携帯を近くに置け」


「いいかげんにしろ」


「ゆうが泣いてるから電話しろ」


「おまえはほんとにむかつくな」


「タイミングが合わないんだよ」



各メールの間には、いくつかのやりとりがもちろんあったのだけど、

詳細を書けるほどの気力が今はない。


私の携帯に何度も電話する相方と、

相方が電話する時に限ってシャワーしてたりトイレにこもってたりする私と、

“タイミングが合わない”だけ。

ただそれだけ。



子供が具合が悪い時に私を頼ろうとする気持ちはわかる。

携帯に電話して出ないからとイラつく気持ちもわかる。


だって、相方の外泊中にどんだけ私が子供の事で電話して、

どんだけ無視されてたか。


電話しても無視されるだけだってわかってたから、電話はしないことにしてた。

だけど子供が具合の悪い時だと、

次の日に病院に連れてくのに、何時頃帰宅するのかとか、

はっきりさせてほしい事だってあるし、

具合が悪くて機嫌も悪くて、ぐずった子供が、

「おとーさん、おとーさん」と泣くと電話で話しさせてやりたいと思うし。

それで電話しても無視されて終わり。

子供の具合が悪いって知ってるのに。

“いい加減にして”って私だって、どんだけ思ったか。


でも電源は切ってないからメールは出来た。

たぶん仲間と飲みながら、

その後の彼女との外泊のためにメールで連絡してたから。

ただ私からの着信には出ないだけ。

だから相方は私からの“不在着信”表示を何度も見てたはず。



そりゃ今回は電話に出ない私がいけないのはわかるけど、

具合が悪くて入院してるんだよ。

それもつわり。

酒飲んで遊んで、彼女と泊まって、

妻からの着信をわざと無視してた君とは違うんだよ。

なのに「おまえはほんとにむかつく」とまで、

どうして言われないといけないの?


もう、3階の病室の窓から携帯を投げ捨てるか、

自分の身を投げたい気になった。


それでも気を落ち着かせて、

感情的にならないようにしてメールを返信した。


「君が外泊中で電話に出ないからゆうが泣いた夜も、

病気のゆうを1人で見てた夜も何回もあった。もっと人に優しくなろうよ」




私からのメールを読んだ後、やっと気付いたらしいですよ。

過去に自分のしてたことが。

「やっと君の苦労がわかったよ」とさ。


自分で体験しないとわかんないって・・・。


きっと不倫される側の気持ちも、自分の身に起こらないとわかんないんだろうな。