子供が冬休みで、
朝、相方が子供を連れて実家へ仕事へ出かけ、
夜、子連れで帰宅するという日が続いていた。
子連れで買い物に行けば“アレ買って”“コレ買って”で遅くなるし、
“ばあちゃん家から帰らない”とか“レストランで食べる”とかで、夕飯を家で食べない日もあった。
ある日“おすしやさんに行きたい”というので、実家からそのまま回転寿司へ行くと電話があった。
「お寿司買って帰る?」
「食べられないからいらない」
気持ち悪くて食べられない。そして気持ち悪くて動く気になれない。
でも空腹になるとさらに気持ち悪くなる。
夕方以降、空腹感が増し、さらに気持ち悪くなり、
ふとんで涙を流しながら寝ていた。
あまりに気持ち悪くて、起き上がって食べ物を探す気力もなかった。
午後8時半頃、2人が帰宅した。
相方は手ぶらだった。
「何もないの?」
「寿司食べないって言っただろ?」
「食べないんじゃなくて、食べられないんだよ。
でも実家から何か食べられそうな物持って来てくれてもいいじゃない」
何かが相方の気に障ったらしい。
「じゃあ今から買い物行って来るから、食べられる物言えよ」
「気持ち悪くて食べられないんだよ」
「買って来るって言ってんだから、早く言えよ!」
「食べられる物があれば苦労しないんだよ」
「何食うんだよ。早く言えよ!」
「だから食べられる物ないって言ってるじゃない」
「早く言えって、言ってんだろ!」
完全に平行線。
同じ事を繰り返すのに疲れたので、泣くことにした。
「ごめんなさい! もう何も言わないから、お願いだからそれ以上言わないで。ごめんなさい」
相方が舌打ちした。
「おめえのそういうとこがむかつくんだよっ」
それを聞いて、さらに私の泣き声が大きくなったところで、
子供が泣き出した。
それまで親の会話を黙って見ていたのだ。
激しく泣き出した子供を抱き寄せた。
「ごめんごめん。びっくりしたね。もう泣かないから、ごめんね」
私と相方の会話は打ち切りになった。
私がつわりで寝込んでから約10日間、今までと同じように外食をしたがっていた子供だったけど、
この出来事がショックだったらしく、
その後は外食に行きたいと言う回数がかなり減った。
母親が寝込んでただでさえ心労を与えてるだろうに、
さらにショックを与えてしまった。ごめんね。