クリスマスイブの夜、私はお風呂に入った。
この頃はまだ4日に1回くらいは入浴できていた。
でも気持ち悪くて入浴するのはひと仕事で、
やっとのことでお風呂から上がったものの、
髪の毛を乾かすだけの気力はなかった。
コタツでゲームをしていた相方に近づいた。
コタツの上には充電中の相方の携帯電話があった。
コタツの所に座り、相方に髪を拭いてくれるように頼んだ。
髪を拭き終わった相方が「次はドライヤーかければいい?」と言いながら立ち上がり、
充電器のプラグをコンセントから抜き、充電器から携帯をはずし、
自分のポケットに携帯をしまうと、ドライヤーを取りに洗面所へ向かった。
・・・。
まだ充電中の赤いランプがついていたのに・・・、
ドライヤーを取りに行くだけの短時間でさえ、私の目の前に携帯は放置できないのね。
私が妊娠してるって事態になっても、隠し続けないといけない何が携帯に入ってるわけ?
気持ち悪さで身動きできないまま、ぼんやりと座っていた。
“あぁ、これが今年のクリスマスプレゼントだ。去年に続き楽しくないクリスマスのプレゼント”
相方はトイレに入ったらしく、すぐに戻ってこなかった。
私は何で妊娠してるんだろう?
相方がドライヤーを手に戻って来た。
私は気持ち悪くて、しゃべる気力も、泣く気力もない。
ただぼんやりと座っていた。
相方が携帯を私に見られたくないと思って隠してる事は前からわかってる。
だけど、つわりでここまで弱ってる私の前でさえ、短時間すら放置できないって、どうよ・・・。
きっと相方に聞いたら“意識しないでやってるだけ”とか言い訳しそうだけど、
無意識の行動ってのもね・・・。