幼稚園が冬休みに入り、朝のドタバタはなくなった。

子供は相方が実家へ連れて行ったり、嫌がる日は家に置いていったりしていた。

突然寝込んだ母親に、子供はまだ慣れず、

今までの生活パターンを押し通そうとしていたので難儀だった。

相方が仕事を早めに切り上げ(相方母にも帰宅を早めてもらって)、

ジャス○とかの遊び場に連れて行ったりしていた。


私はついに吐き始め、ずっと横になっていた。

お腹がすくと気持ち悪さが増し、

でも食べものは自分で探さなければならないし、

1人で過ごすのはつらいことだった。


気持ち悪さを紛らわすためにテレビをつけても、

昼間の番組と言えば、グルメだの旅だの食べ物ネタが圧倒的で、

CMもクリスマスの食べ物の宣伝にあふれていて、

とにかく気持ち悪くて食べられない人間にはきつかった。

これからクリスマスとか正月とか、

ハレのイベントが続く時だっていうのに、

私は何も食べられないのだ。


食べ物の事だけじゃなかった。

去年2005年のクリスマスは、相方が不倫相手に会うのを兼ねて飲み会に行くために、

無断欠勤もどきまでして東京に2泊3日で行ってしまい、

新年も別々の場所で迎え、

1月2日に新年早々に不倫相手が遠距離を会いに来て、

外泊に出かけようとする相方が捨てぜりふを吐き、離婚するという話になり、

離婚するなら、きちんと理由を話せと言ってまたもめて、

2年近く黙秘し続けた不倫をやっと白状した、

という、散々な年末年始だったのだ。


今度の年末年始はやっと普通に過ごせると思ったのに。

あくまでも“普通”であって、“幸せ”ではないとはいえ、

それでも“普通”に過ごしたかったのだ。



クリスマスイブの日は相方は留守番で、子供を連れて実家へ行っていた。

夕方帰宅。


取引先に買わされたクリスマスケーキの他に、

半額になった丸ごとのローストチキン、子供用にシャンメリー、自分用にシャンパンをスーパーで買っていた。


で、食卓はそれだけ。


え?

ケーキにローストチキンに飲み物だけ?


ある意味、豪快。


私が同じものを出したら非難されるよな・・・。

っていうか私に何を食えと・・・。


でもなぜか、この日私は吐かなかった。

ローストチキンとシャンメリーとケーキを食べて飲んだ。

まだ毎日は吐いていなかったし。

少しだけ“普通”に過ごせたのかもしれない。