河瀬直美監督の『殯(もがり)の森』がカンヌに出品されるって話題がテレビで取り上げられてて、

作品で紹介されてるシーンが茶畑が映ってるシーンがあった。


茶畑。


茶畑を見ると心が揺さぶられるってことに気付いた。

“あそこはふるさとだ”的な感情が芽ばえるらしい。


『殯の森』の場合は奈良県の山間が舞台だからさ、私には無縁の土地なんだけど。

茶畑を見るとなんかスイッチが入るらしい。


確かに茶の生産地で育ったんだけど、

毎日茶畑見ながら登下校してたのは3年間だけ。

学校の窓からも茶畑が見えて、

写生の時なんか茶畑の緑ばっかで、色がうまく塗れなくて困ったもんだった。


それでも茶畑のある風景はずいぶんと私にしみこんでるんだなぁと。

電車に乗っても茶畑があちこち見えてたから当然かもしれないけど。


それが“心が揺さぶられる”までになってしまうのは、

今住んでる土地では決して見ることの出来ない風景だからだろうか。



少し前にTBSのドラマ『夫婦道』の予告を見た時もそんな気持ちになったのを思い出した。

さっきサイトを見たら舞台は埼玉県西部で、ドンピシャだった。


『となりのトトロ』の雑木林にも弱い。

あれも埼玉県西部が舞台だからさ。


茶畑と雑木林。


映画『鉄塔武蔵野線』を思い出した。

あれも埼玉県西部だし。



数日後、外出中に送電線の鉄塔を見たら、心が動いた。

あの送電線をたどるとどこへ行けるんだろう、

埼玉へ行けないのはわかってるけど、

ここではないどこかへ連れて行ってくれそうな気がして・・・。



妊娠して寝込んだせいでね、

もう半年間も県外に出てないのよ。

県外はおろか市外にだって出てなかったのよ。

GWの時にやっと隣りの市で3時間くらい滞在しただけで。


妊娠したせいでね、

いろんなことに身動きがとれなくなっちゃったのよ。

逆にあきらめもついたわけだけど。