ボールプールとかのある大きな遊戯施設があり、付き添いの親も有料なので相方だけが入場することに。
入替制で次の入場を待つ子供で入口が混んできたので、
相方がしょっていた子供の着替えとかペットボトルの入ったリュックを私が受け取り、
私1人見学スペースへ移動した。
時間になり子供達が入場して遊び始めた。
うちの子供も入ったんだけど、相方が来ない。入口の所でうろうろしてる。
子供は心配そうに待ってるし、相方に電話してみた。
呼び出し音は鳴るけど、相方は出なかった。
しばらくして相方が入ってきた。
さらにしばらくして、私がいるのに気付いた相方がやって来て言った。
「写真撮るからオレの携帯取って。リュックのポケットに入ってるから」
ええっ!
そんな所に入ってたの?
そりゃあ、電話に出ないよな。
リュックの中には本当に相方の携帯があった。
はぁ~、こんな所にあるんだったら、見れたよな。見ないけど。
電話した時に気付けよ、私。
外から携帯を渡した。
相方は子供の写真を撮り終わると携帯を私に返した。
リュックにすぐにしまった。
子供が他の子と遊んでいたので、相方は私の前に座って、
網越しに会話しながら、2人で子供を眺めていた。
子供が来て「こんどはおとーさんとあそぶから。おいで。おとーさん」と相方を呼んだ。
「もう少し休ませてよ」
「おとーさんとあそぶの!」
「えー」
「おとーさん!!!」
相方は仕方なく立ち上がり、私に「そこにいてよ」と言ってから遊びに行った。
“そこにいて”だってさ。
別に自分の携帯の監視のためだけに私をとどめておきたいわけじゃないかもしれないけど、
今、私がリュック持って消えたら、どう思うだろ?
心配だろうなぁ、携帯が。
トイレ行くふりして消えてみるか?
そして携帯見てみるか? 見ないけど。
相方のご機嫌を損ねると後が面倒なので、私は場所を変えず、そこにそのままいて、
時間がきて出てきた2人とおちあった。
約1時間後、また子供がその遊戯施設で遊びたいと言いだした。
「今度はおかーさんと一緒でね」と相方が言い、私のカバンも相方が持った。
待ち時間の間に子供の気が変わった。
「あたし、おとーさんとあそびたい」。
なので、また私がカバンを持ち、リュックを背負った。
「上着も持っててもらうから、まだここで一緒に待ってて」と相方が私を引き止めた。
「えー、今脱げばいいじゃん」
「今脱いだら寒い。中に入る時に脱ぐから」
入場開始直前になって、やっと上着を脱ぎ私に渡した。
「ああ、それから携帯」
相方が自分のポケットから携帯を取り出して、私に手渡した。
いいの? 私に携帯渡して。
もうやましくないの?
と思った次の瞬間、相方が携帯を取り上げ、私が背負っていたリュックのポケットにしまった。
ちぇっ。
そのタイミングで取り上げちゃ、「やましいです!」って返事してるみたい。
わざわざ自分でリュックにしまったって、これから30分間リュックは私が持ってるんだよ。
私の手の中に君の携帯があったら、そんなに落ち着かない?
「またあそこにいて」
見学場所まで、ご指定ですか?
携帯の監視のために私をとどめておきたいんですか?
相方の携帯の重みを手に感じて、とまどいながらも少しホッとした。
でもその時を長く味わわせてくれなかった相方。
まだ私に対してやましい事が携帯に入ってるんですか?
やましいメールしてるんですか?
悪友の結婚披露宴のおかげで、
相方の行動の1つ1つを怪しく思ってしまう秋の1日。