相方に悪友の披露宴の招待状が舞い込んで、
私には何の話もせずに1ヵ月以上たっていた。
が、11月上旬のある日、
相方が話の流れで悪友の名前が出てきた時に、
「あぁ、そうだ。見せてなかったよね」と言って、招待状をカバンから取り出し、私に渡した。
なんだよ、見せられるなら始めから見せてくれればよかったじゃん。
この1ヵ月の悩みが減ったのに。
でもさ、今名前の出た悪友と、結婚する悪友は別の人なのに、なんでこのタイミング?
封筒の中身を見た。
返信ハガキの返信期日が10月下旬になっていた。
ハガキは封筒の中になかった。
・・・。
もう返信したんだ。
行くか行かないか決めたのに、私には何の相談も報告もなしかよ。
私に披露宴の話をふって、彼女の話でも蒸し返されたら面倒だから?
彼女だけじゃなく、悪友の話も私にはしたくないから?
返信期日を見た途端に動揺して、
手にしている招待状の披露宴が、どこの会場で何時からなのか、
文字を見ても全然頭に入らなくなっていた。
「行くの?」
「うん、母親が行って来いって言うから」
仕事上の上司なんだから、母親と相談するのは仕方ない。
でもなんで私にはひと言の報告さえないの?
「いつ行くの?」
「まだわからない」
私の声の変化に気付いたのか、相方は「風呂に入るか」と準備をし始めた。
「ディズニーランドは私と子供だけで勝手に行って来いってこと?」
「? いつ行くんだっけ?」
orz また日程から説明しなきゃなんないの? 前に話したよ。
一緒に行く気ないから覚えてないわけね。
「せっかく仕事休めて上京できるのに、家族と一緒に行こうとか考えないの?」
「・・・」
「披露宴の前日にディズニーランド行ったりできないの?」
「前日は夜仕事あるから」
「前日の夜が仕事なら、当日の朝行くってことでしょ?
さっきいつ行くか聞いたら“わからない”って言ってたけど、わかってるじゃん」
「・・・」
「まあ、披露宴に行くのに一緒に行っても邪険に扱われるだけだから、行かないけど」
「風呂入るから」
逃げた。
私が招待状を見せてもらってた時に相方が話していた内容で、
結婚する悪友がまだ彼女と同じ会社で働いてるってわかってしまった。
同じ会社といっても総務担当以外は、あちらこちらの別の会社に派遣されてるので、
派遣先が違う可能性は高いんだけど。
でも同じ会社ってことは披露宴に出席するかもってことだ。
業績は悪くなかったのに職場が閉鎖され、
建物もろとも消えてしまうという体験を共にした、あの会社の人たちは、
仲がいいって言う表現を超えて、何かで結ばれてる気がする。
会社の最後の日、みんな大泣きに泣いたらしい。
私は相方が大泣きするところなんて見たことないけれど、
あの会社の人たちは一緒に泣いたのだ。
その中へ、また相方が行く。
披露宴はまだしも、2次会3次会は盛り上がるんだろうな。
2次会以降なら彼女だって来るだろうし。
ともかく、こっちから聞かないと披露宴に行くかどうかも話してもらえないわけだよ。
まあ、いまだに飲み会&外泊内容さえ全く話してもらえないんだから、
当たり前っちゃ、当たり前。
なんか、もう、ホントに“相方”って感じ。
お笑いコンビとか漫才師とか、仕事上でコンビ組んでても、
プライベートは別で全然話さないし相方のプライベートも知らないし興味ない、みたいな。
なんかそういう気分。