9月下旬、相方がまた外泊した。


「おとーさん今晩いないから」

と子供に言った。


「どうしていないの?」

「おとーさんのお友達と遊ぶから帰って来ないよ」

「おとーさんのおともだちってだれ?」

「おかーさんは知らないから、わからない」


そう。おかーさんはおとーさんの友達を知らない。

会った事もないし、おとーさんは話さえしてくれないから。


「あたし、しってる!」


は?


「あたし、おとーさんのおともだちにあったよ」


「いつ会ったの?」


「あかちゃんのとき。おともだちいっぱいいた。おとーさん、おしごとのふくきてた」


子供が1歳3ヵ月の時、相方が“会社の人が子供を見たがってる”と言うので、

公休だけど打ち合わせで午後から会社行くという時に子供を連れて会社のある街まで家族で行き、

会社の近くで私だけ別れて相方と子供は会社へ、

20分後に私が子供を受け取りに会社の前に戻ったことがあった。


それの事?

それなら話が合うけど。

会社の人はいっぱいいただろうし、相方はスーツ姿だったし。

3年前の記憶があるのかなぁ。

他の事も覚えてるのかな、なんか怖いような気も。



そう思いつつも、頭の片隅で他の事を考える。

もしかしてそれとは別に私がいない時に子連れで友達と会った? 彼女と会った?

う~ん、そんな面倒なことしないか・・・。



それはそうと、会社に子供を連れてった日、会社に○おりさんはいたんだろうか。

子供は彼女に会ってるんだろうか。

その3ヵ月半後、不倫は始まるわけだけど。



それとは別に、もう1つ聞いてみた。


「おかーさんのお腹の中にいた時の事は知ってる?」

「うん、しってる」

「お腹の中で何してた?」

「ねむいからねてた」


んー、それらしい答え。

不思議だよね、子供の記憶って。