そんなこんなで9月中旬、結局、敬老参観日の前日から幼稚園を休んで上りの新幹線に乗った。
新幹線に乗るとまた、“相方に会いに遠距離を通っていた彼女の気持ち”モードに入ってしまう。
それでも上りは彼女が乗っていたであろう時間と違うので、軽症で済む。
子供はそんなことは関係なしに成長していく。
前みたいにうろうろ歩き回りたがらなくなって落ち着き、
でも1人で手を洗いに行きたがったり、
やたらと歌を歌ったり、
アイスクリームは今日は食べないから! と宣言してみたり。
東京で降りて、都内で寄り道。
2歳の時も遊びに来た、おもちゃ王国へ行ってみた。
2歳の時に来たのは、相方が“手伝い”で2泊3日いない時だった。
子供と2人で遠出して相方をうらやましがらせようとして、
普段は行かない都心まで出てみたのだ。
目新しいおもちゃがいっぱいで遊ぶのに夢中な子供の写真を、
何枚も相方に写メールした。
その後、その2泊3日は隠れて旅行していた事が判明して、
私が子供と都心まで遠出したことなんか、
相方にはちっとも羨ましくない状況だったのだとわかった。
子供の写真を何枚も送りつけられて、迷惑だったかもしれないのだとわかった。
そんな悲しい思い出とリンクする、東京ドームシティおもちゃ王国。
前に来た記憶があるのか、それとも自分より小さい子供が圧倒的に多くて居心地が悪いのか、
子供は予想より楽しんではくれなかったけど、
リカちゃんで40分遊び続けたり、それはそれで楽しそうで、
ごっご遊びに中に成長が見えて、
悲しい思い出と子供の成長とで、私の気分はなんか蛇行していた。
今は落ち着いた生活をしてるけど、ああいう事の出来る人なんだよ、相方は。
今は誘いが少ないからほとんど出かけないけど、誘われれば行っちゃう人なんだよ。
妻子がいて無職で1年以上遊んでても全然心が痛まない人なんだよ。
帰り道、相方が勤めていたあの会社があった街を通る。
あの会社の跡地に立った高層マンションがまた姿を見せていた。
あぁ、今だけを見るって難しい。
電車から私たちが住んでいたマンションも見えた。
まだ空室っぽかった。
去年、同じようにまだ空室だったのを見て、“あそこに帰りたい”と強く思った。
あの家にいる末期は相方は無職でバイトさえしようとせず、
飲み会と不倫で外泊だらけだったんだけど、
それでも去年の生活よりはあの家の方がマシだった。
今年は“帰りたい”という気持ちが薄れていた。
でも空室を見るとまだ呼ばれてるような気がする。
あぁ、今だけをいつになったら見られるんだろう。