子供が幼稚園から持って帰って来たプリントは、幼稚園の携帯サイトのご案内だった。
メールアドレスを登録しておくと緊急時に幼稚園からメール流れて来るんだって。
登録の仕方の説明に気になる点が・・・。
「ボーダフォンの一部機種では登録できませんので、他の機種で代理登録をお願いします」
う~ん、嫌な予感がする。
私の機種、“このページはボーダフォン携帯電話では表示できません”とか見れないサイト多いのだ。
用紙を見ながら、操作してみる。
見事にメールアドレス登録画面が開かない。
“このページはボーダフォン携帯電話では表示できません”だ。
代理登録って、相方の携帯からだよなぁ。
相方の機種は私のよりグレードが上で、私のよりは使えるからなぁ。
夜、相方にプリントを見せて頼んでみた。
面倒くさそうに携帯を開く。
興味がないことには、ホントやる気なさそう~にやるんだから。
登録画面が開いたらしい。
「名前?」
「子供の名前と親の名前」
「は? ひらがなじゃいけないの?」
「そりゃ漢字に決まってるでしょ」
子供の名前は一気に変換できる普通の名前じゃないから、一文字ずつ変換しないといけない。
それが面倒みたいだ。だからいつもひらがなで書いてくるのね。
っていうか、子供の名前くらい辞書に登録してくださいよ。
だいたい、あなたのお母様のおかげであーいう名前になっちゃたんだし。
「はぁ? 親の名前?」
プリント見せながら「こうだって」
次はメールアドレス入力欄。
「@マークの前を入力して、次を選択して下さい?」
何かが気に入らないらしい。
「選択??」
そんなにわからないことがあるとも思えないが、なにが疑問なのやら。
そして私が自分のメールアドレスを読み上げようとしたら、
「ちょっと待って」
入力が間に合わないのかと思いゆっくりと読み上げ始めたら、
「待てってば」
なにやら怒り始めた。
あんまりイライラされるのも嫌だから、一応言ってみた。
「入力、私がしてもいいよ。君がよければ」
相方、私の申し出に何の反応も見せず、画面に文句を言いながら操作続行。
そっか、まだダメなんだ、私が携帯にさわっちゃいけないんだ。
そりゃそうだよな。
はぁ~。
父親が携帯を開いてる姿に子供が寄ってきた。
「みせて」
「邪魔だよ」
「みせて」
「邪魔だって言ってんだろ」
腕を振り払ったので、子供が泣き出した。
「やめてよ。ゆうにそんなことしないでよ。
面倒なら私が(入力)してもいいって言ってるでしょ」
「おめえの携帯が使えねえからいけないんだろっ」
おめえと呼ばれて、また私のスイッチが入る。
まだ携帯電話を私には渡せないという態度にイライラしてたし。
「なんでそういう事言うの?」
「また始まったよ」
「面倒なら私が(入力)してもいいって言ってるのに、私に携帯を渡せないからじゃない」
「・・・」
「じゃあ君のアドレスで登録して。幼稚園からメールがきたら私に転送して。それでいいよ」
泣きじゃくる子供を抱いて隣りの部屋へ。
携帯を手放さない相方。
突然、相方がこっちの部屋に携帯を投げつけた。
「じゃあ、やればいいだろっ!」
私はそれを無視した。
泣いてる子供をふとんに入れて寝かしつけるためにしばらく子供のそばにいたので、
相方の携帯はそのまま放置されていた。
子供が寝た後トイレに行き、洗面所で気を落ち着かせようとしていたら、
相方が近づいてくる音がした。
反射的に怖くて身構えてしまった。
「登録してください。まださっきのまま、つないであるから」
相方が携帯を差し出し、すぐに部屋へ戻って行った。
相方の携帯にふれるの何年ぶりかな。
相方もドキドキもんだろうが、こっちもドキドキだ。
私のメールアドレスを入力して、登録作業は簡単に終わった。
さっき相方は何をイラついてたんだろう?
ウェブ接続を切ると、子供の写真の待受画面が現れた。
今なら相方の携帯チェックができる。
できる。
ボタンをワンプッシュすれば、受信メールか送信メールのボックスが開ける。
いや、メモリで彼女を探す?
でも・・・。
その時、私の携帯からメール着信の音が聞こえてきた。
幼稚園のサイトから確認のメールが届いたんだろう。
登録作業が終わったと相方にもわかっただろう。
何もせず部屋へ戻り、相方に携帯を渡すと、
「だって、アドレス入力なのに入力モードが漢字になってて。漢字っていうかひらがな」
おいおい。
メールしまくりな割りに、入力モードの切り替えもスムーズにできないっすか?
小文字の英文への切り替えがわからなかったわけですか・・・。
それでイライラしてたわけですね。
漢字モードと絵文字、顔文字しか使わないのか?
そういえば、相方のメールって、そんな気がするけども。
はぁ~。
最近いさかいの間隔が一時期より縮まってきてる。
何事もないように平穏な状態を演出してても、すぐにほころぶ。
まー、平穏な中で幸せそうに笑ってる相方も嘘ではないんだろうが。
やっぱ、根本で私の事、好きじゃないみたい。
情に流されてるだけで。