母の日の午後、子供が近所の公園に行くというので、子供と相方2人出かけて行った。

ところがすぐに子供の気が変わり、他の場所へ行くというので、

今度は2人で車で出かけていった。

相方が子供と2人でいいと言うので、私は無理についていかなかった。


今日の夕飯どうしよう。


最近、子供の主張が激しすぎて、

週に、1回はファーストフード、1回はファミリーレストラン、1回は回転寿司に行かされる。

行かないとぐずってうるさい上に、ごはんを食べなかったりする。

挙句に、寝る頃になって「レストランいく」とか玄関先でひと騒動したりするので、

行っちゃった方が楽だったりする。


母の日だから外食でもOKさ、今日は。


でも、相方、外食したくないって。

刺身が食べたいって。

プロ野球中継が見たいからみたい。


今日、母の日なんだけどなぁ。

また、忘れてるんだろうなぁ。


2人が外出して遊んでる間に、

ドラッグストアとホームセンターへ行って、

1度家に戻り、それからスーパーへ行った。

刺身売り場で思案してると相方から電話がかかってきた。


「安くてよさそうなのないけど」


「いいや、後で(値引きが始まってから)買いに行くから」


え、後で買い物来るなら、今買い物しなくていいじゃん・・・。


背後で子供が「おすしやさん! いくら食べるの!」と騒いでいた。

う~ん、回転寿司へ行けと騒いでるなら、それでもいいよ。

だって、母の日だし。


買い物を中止して、帰宅すると、相方が言った。


「手ぶらで帰ってきて、いったい何しに行ったの?」


もう、語調に不機嫌さがにじんでる。


「後で刺身買いに行くんなら、後でいいんじゃないの?」


「せっかく行ったんなら買えばいいだろ」


「それに、おすしやさんへ行くって騒いでるし」


「おすしやさ~ん! いくらがたべたいの!!」


「今日は行かないよ」


「おすしやさ~ん!!」 


「明日お母さんと2人で行けばいいだろ」


「やだー、おすしやさ~ん!」


「今日は行かないって」


「いくら食べるのっ!!」


自分がプロ野球中継が見たいから1人で決めちゃって、

“明日2人で行けば”だもんな。

明日は弟と真夜中まで飲むから、夕飯は私と子供だけだから。


「何も買ってこないで夕飯どうするの?」


「君が刺身と鶏肉が食べたいんだから、それでいいんじゃない。君が作る?」


相方は私の味付けじゃ物足りない人で、

自分で作ると自分好みの味になって“すっごいおいしい”ので自分で作るの好きなのだ。


「別にいいよ、作るのは君で」


母の日なんだけどなぁ。

去年の母の日のプレゼントでできたわだかまりが私を捕らえてる。


「今日、母の日なんだけど」


「じゃあ、母の日だからオレが買い物行ってオレがつくればいいの?」



“じゃあ”という部分の不満げな様子に、また悲しくなってきた。

いやいやながら、仕方なく、そんな感じがアリアリ。

相方はよく、そういう言い方をする。


不倫告白直後、彼女はまた会いに来るのかと聞いた私に、

「来させなきゃいいんでしょ」と答えた。

“来させない”という相方の意思ではなく、

私になんか言われたから仕方なく言ってるような答え。


今回も“母の日だから”と私が言ったから、仕方なく言ってるような答え。


これ以上、何か言ってもしょうがないと思ったので、

私はまたスーパーへ行った。