子供が玄関のそばの壁を指して聞いた。
「これなあに?」
見るとややとがったものを突き刺したような穴がある。
なぜ穴が開いてるのか私にはわからない。
何か引っ掛けたんだろうか?
それにしては深いし、なんだろう?
「お母さんわからない」
「これはね、カギなんだよ」
カギ?
なるほど、確かにカギを強く突き刺すとこれくらいの幅になりそうだ。
ってことは、犯人は相方か。
「おとーさんがカギをやったんだよ」
まったく、賃貸なのになんでこんな穴あけてるんだ?
「それからおとーさんがカギをなげたの」
カギを投げた?
それって、たしかずいぶん前の出来事じゃ。
あの時、カギを投げただけじゃなくて、
投げる前に怒って壁に突き刺してたのか。
私は部屋の中にいたから見えなかったけど、
子供は玄関にいたから目の前で見てたから。
でもずいぶん前だよな。
日記を見返したら、なんと2005年8月30日 に書いてあった。
ひいい。
3歳児、ちゃんと覚えてたのか。
父親がキレたので号泣してたけど。
ってことは、両親の数々のいさかいを他にも覚えてるってことだよね。
ひいい。
なんてこった。
口には出せなくても、子供なりにいろいろ思っていたんだろうな。
どこかへ遊びに出かけたとかは、かなり前の事でも覚えてるけど、
写真を見て復習して思い返してるせいもあって、よく覚えてるんだと思う。
楽しく思い返したりしないことでも覚えてるんだね・・・。
その後、相方が帰宅した。子供はまた壁の穴を指して聞いていた。
「これなあに?」
「知らない」
「これはカギなんだよ。おとーさんがやったんだよ」
「知ってるなら聞くなよ」
子供って自分の知ってることを他人に言わせて確認するの好きだよね(笑)。
キャラクターの名前とか。
余談だけど、過去の日記を読み返すと脈が速くなるっていうか、
血圧が上がるっていうか、動悸がするっていうか、
まだ平静では読めないや。