私の実家から帰宅。

と言っても長い。

前は実家から自宅まで電車で40分だったので、1時間あれば帰れた。

今は違う。


で、電車の中から前住んでいたマンションの部屋が見える。

まだ誰も住んでないっぽい。

駅から近くて相場より安くて日当たり良好でいいと思うんだけど、

古いからなぁ、ダメな人はダメだろうなぁ。


相方が不倫始めて、私と向き合おうとしなかったのは、あの家から始まった。

まー、結婚して住んだのがあの家だったから、全部あの家から始まってるようなもんだが。

今の家に引っ越して精神的につらくなって、あそこへ帰りたいと思ったもんだが、

今は相方が向き合ってくれるようになったので、

あそこもつらい場所だし戻りたい気持ちはかなり減った。


うん、まだ戻りたい気持ちはあるからね、ちょっとね、複雑。

空室を見るとなんか呼ばれてるような気もしちゃうし。

相方の勤めてたあの会社がつぶれなかったら、まだあそこに住んでただろうし、

いろいろ考えても、結局あの会社にたどり着く。


考えてるうちに、あの会社のあった街が見えてきた。


あの会社のあったあたりをぼんやりと眺める。




の、はずが、



はずが、



よりによって、



よりによって、



あの会社の跡地に高層マンション建設中。




もう十何年も変わらなかった風景に、

新しく出現したその建物が、

あの会社の跡地に立ってるのだと気付いてしまった・・・。


あの会社はそんなに高いビルじゃなかったから、電車内からは見えなかった。

だからいつも“あのへんかな”とぼんやり眺めてた。


なのに、あの会社を思い出したくない、この時になって、

跡地に高層マンション出現中。



あの会社はここにあったのよ! って強く主張してくれてる。


つーか、建設が進むとさらに高くなり、さらに強く主張してくれるらしい。


埼玉の実家へ行く度に、その主張に耳を貸さないといけないらしい。



いつか何の感慨もなく、その風景を眺められる日が来るんだろうか。


そりゃ無理だ、来ねーよ、そんな日。

良くも悪くも何か感じるよな。