木曜10時『小早川伸木の恋』。
相方がまたチャンネルを合わせていた。
私の不満げな面に気付いて「だって唐沢が見たいだけだから、ちゃんと見てないし」、
「不倫した方は気にならなくっていいわよね」
「また始まっちゃった」
私が機嫌悪くなるのがイヤなら見なきゃいいじゃない。
毎週ちゃんと見てるわけじゃないんだからさ。
伸木が寝ている子供に「もう少しみーちゃんのお父さんでいさせてくれ」と言う先週のシーンがうつる。
そう言いながらも妻の妙子との離婚を選ぶ。
「みーちゃんだって大きくなったらきっとわかってくれる」って、
幼稚園児に父親のいない日々を強いて、都合のいい事言うなって感じだ。
20数年後にわかってもらうことにそんなに意味があるのか?
幼稚園児には今父親が必要なんだぞ。
見ててイライラしてきた。
相方にもイライラしてきた。
伸木は苦しんでるのよっ、君は苦しんでるように全然見えないんだけどっ。
自分のしたことの大きさや、自分がしたことで受ける他人の痛みをもっとわかってよ。
ドラマが終わってつい言ってしまう。
「君も離婚したり別居したりして少しはつらい思いをすればよかったのに」
「じゃあ、これからすれば」
相方のセリフにさらにイラ立つ。
「少しはつらい思いをして人の痛みがわかるようになればよかったんだよ。
“人の気持ちがわかんないの?”って聞いたら、
すぐに“その立場にはなれないからわからない”って前に答えたでしょう。
即答で“わからない”って言われてしまう方の気持ち考えないの?」
「わからない」
「ほら。わからない」
「そういう意味じゃなくてわからない」
「だからわからないんでしょ」
「わからないことがわからない」
こっちが、わけわからんわっ!
どうやら、相手の痛みそのものがわからないだけじゃなく、
相手が痛みを感じてるという状況すらよくわからないような??
まったく、もう。
とりあえず君が不倫が出てくるドラマを見てるから、
私の機嫌が悪くなって私に絡まれてるってことくらいわかれよ!
今、うちの子供は猛烈に“おとーさんだーいすき”状態で、
家に父親が戻ってくると「いっしょにあそぼ」と大騒ぎで夜は寝ないし、
朝も「おとーさんといっしょにあそびたかったのにぃ」と出勤した父親を思って泣き、
昼間相方が用事で戻って来ようものなら「いっちゃダメ」と引き止めて大騒ぎ。
そんな様子を見てると別居なんてできないよ。
別居して、相方に痛みを感じてほしいと思う時はあったけれど。
不倫は家族を崩壊させる程のものなんだってわかってほしかった。
軽い気持ちで始めて、何も考えずに続けて、簡単に終われるものじゃないって。
つーか、別居したくらいじゃダメか、やっぱ。