子供の幼稚園に出す家庭調査書を書いていたら、
歩き始めたのはいつごろかという記入欄があった。
何ヵ月の時かはっきりわからない。
仕方なく見たくないアルバムを引っ張り出して見る。
歩き始めた時期が不倫前だとわかってはいるけれど、
写真を見ると“あ~ここは不倫前だ、よかった”と思ってしまった。
しかし、ついページをめくってしまった。
夏が終わり、秋が過ぎ、クリスマスがきて、
“この写真からは不倫後だな”と思ってしまった。
子供がまだこんなに小さくて顔立ちも今と違う、そんな時から不倫は始まっていた。
そしてこの前までずっと続いてたんだ。
もうスイッチが入ってしまっていた。涙が出た。
翌日、子供の3歳児健診で駅前のビルまで出かけた。
窓の外は駅前が見渡せる。
相方と彼女は駅のこちら側のホテルに泊まってたんだろうと勝手に推測していたので、
駅前ロータリーを眺めていると相方と彼女が歩いた所だろうかと考えてしまう。
それとも車でピックアップしてすぐにホテルへ行っていたのだろうか。
少し離れた所に悪友達と泊まったというホテルも見える。
不倫だけじゃなくて悪友の事も考えなきゃいけない。
無邪気に遊んでる子供が「おかーさん」って呼ぶんだけど、窓の外をついつい見てしまう。
外にいてもスイッチが入るのは止まらない。
相方が休みの日の昼食前、
私は「ゆかりでいいんじゃない」と言おうとした。
赤しそが粉状になってるやつね、ゆかり。
言おうとした途端、彼女の名前○おりを連想してしまった。
またスイッチが入ってしまった。
相方がいたので普通にふるまってたけど、
なのに相方ときたらメール三昧。
私がスイッチを入れなくても、相方が力を入れて押してるようなもんだ。
「減った体重って元に戻った? 君はもっと太った方がいいから、たくさん食べてね」、
相方は優しさで言ってるんだと思う。
でも私は“きっと彼女は私よりふっくらしてて、抱き心地がいいんだろうなぁ”と思ってしまう。
こっち方面でスイッチが入るとたちが悪い。
とめどなく考えて自分で自分の首を絞めてるようなもんだ。
私は昔はやせ過ぎで、今はやせ気味くらいの体型なのだ。
顔といい体といい外見とさわり心地は確実に私が負けてるはずだ。
浮気された原因はそういう外見的な事ではなく、私の態度だってわかっていても、
そういう内面的な事以外に外見的要素で彼女と比較されただろうなって思うと苦しい。
まあ相手が20代のピチピチでなくて幸いだったけど。
20代前半だったりしたら、
「どうぞ彼女と人生やり直して下さい。跡取り息子でも産んでもらって下さい」って感じだ。
浮気された側の人間はなんでも浮気に結びつけてやあねって自分でも思う。
でもスイッチが入ると止まらなくなる。