自ら“悪い仲間”と呼ぶ昔の同僚と飲みに行った翌日、相方はひどい二日酔いだった。
めったに見ないくらいの二日酔い。
もっとも、こっちに引っ越してきて相方が実家入りびたりで話をする時間さえほとんどない状態の時は、
相方が多少具合が悪くても、お互いに言わない聞かないだったし、
わからなかっただけかもしれないが。
私の立場からすると、そんなに飲まれて楽しいわけがない。
思い入れの深い仲間だ。
彼らと飲んでるのが楽しくて生活が壊れていったんだから。
でもこんな時くらい少しは飲む量控えてもいいでしょう。
まして今回は彼らのことで私ともめたのに。
なのにまた楽しく彼らと飲んだくれちゃうわけね。
そんなに楽しい彼らとのことを私に気持ちよく話せないのに!
んで、二日酔いで体調悪いから話は出来ないとさ。
「男友達を売るような気がして」と言われて傷ついた私をほったらかしかい。
まー、二日酔いじゃなくても自らフォローしてくれるような人じゃないけどさ。
次に顔を合わせた時に私がぎゃあぎゃあ騒いで絡んでくるだろうって、考えればわかるのに、
二日酔いを理由に拒絶ですか・・・。
大事な友達の事を話せない私になんの意味があるわけ?
なんで私に話すと“男友達を売るような気がする”のかちゃんと言ってよ、ちゃんと考えてよ。
結局私に心許してないんでしょ、ほら、私の事なんか好きじゃない。
そう言って絡んでいたら怒鳴られた。
「体調悪いって言ってんだろ!」
「そんなに体調が悪くなるほど飲むからでしょ。彼らといるとそんなに楽しいんでしょ、私には話せないのに」
「なんで楽しいって決め付けんだよ!」
なんか話が違う方に動いた。
彼らと飲んで楽しくないことがあったわけ? だから飲み過ぎたっていうわけ?
それとも彼らから彼女の様子でも聞いた? 彼女の事なんか言われた?
なんかテンションが下がったので絡むのはやめた。
しばらく相方はうだうだ怒り、私はうだうだ泣いてはいたけど。
「楽しいって決め付けるなって言ったけど、楽しくないことなんかあったの?」
「ちょっと飲みすぎただけ」
しまった、もうダメだ。
さっきたたみかけて聞けばよかった。
そういうところ頭の回転が遅いからすぐに口から出なくて、
後で気付いて、いつもタイミングを逃したみたいになって、さらに後で聞くと、
“後で蒸し返しやがって”って不愉快に思われちゃうんだよなぁ。
さらに翌日、相方の体調は悪いままだった。
「なんでそんなになるほど飲んだの?」
「そんなに飲んでるつもりはなかったんだけど、年で弱くなってるのかな」
あぁ、そつのないお答え。
でもそんなに飲んでると自分で気付かないほど飲めちゃうのは、
やっぱり楽しいんだろって思っちゃいますけども。