相方がスーパーである商品を見て「あれよく食べたよね、なつかしい」と言った。
私はなんかもう不倫前の事でも素直に話ができなくなってる。
“それが何? どうせその後壊れる夫婦なんだから、もうそんな昔の話はいいのよ!”みたいな気持ち。
“どういう気持ちで不倫してたか”とかそういう話が聞きたいのよ私は。
その時の君の心の中が知りたいのよ。
そういう話は絶対してくれない、「ごめん」しか言わない。
だって相方、「結婚したのが間違いだった」とか「新婚旅行がもういけなかった」とかという発言もしてたし、
私自身、結婚なんてあまりにも家中心のイベントで本心から楽しいとか嬉しいとか思ってなかったし、
不倫前や外泊前がそんなに満ち足りた生活だったわけでもないのだ。
「んー、でも・・・」
「だって、あれ食べてたのはホニャララ前だよ」
「不倫前ね。いいなぁ、私もしたいなぁ」
「いいよ。すれば」
相方、簡単に答えた。
あまりに簡単すぎて一瞬言葉を失う。
うん、たぶん相方には簡単なことなんだ。
相手がどれだけ傷ついたとかに思いが至らないんだろうか?
周りをどれだけ傷つける行為なのか、まだわかってないのだ、きっと。
「簡単に言わないでよ」
「だってそれが等価交換でしょ」 ←『鋼の錬金術師』かよっ。
「復讐してもそんなの等価交換にならないってエルリック兄弟が言ってたでしょ」 ←『鋼の錬金術師』かよっ。
なんでアニメの話にすんだよ。
それに男は簡単に不倫できるかもしれないけど、女はそうはいかないよ。
君は不倫相手と簡単に外泊できるけど、母親はそうはいかないよ。
母親が君みたいな怪しさ丸出しの不倫をしたら、もっと家庭崩壊するって。
子供だっていろいろわかってくる年齢になってくるんだし。
そういうのわかって言ってんの?
たぶん、君にとっては不倫なんてたいしてことじゃないんだ、きっと。
だから私が不倫なんかしても絶対等価になんてなり得ない。
不倫をたいしたことないと思ってる奴が不倫されてもたいして傷つかないじゃない。
いや、君が悪いと思ってるのはわかってる。
君が不倫を心からは楽しめなかったのもわかってる。
でも2月の初め、こんな会話もあったのだ。
「なんか心からごめんって言えるようになってきた」
は?
「今までも悪いと思ってなかったわけじゃないけど、心からは言えてなかった気がする」
・・・orz
悪いとは思っていたけど、そんな程度の謝罪だったのだ。
自分のしたことを心から悪いと思っていたわけではなく、
私の反応を見て“あ~、オレってそんなにひどいことしたのか”って思っただけ。
慰謝料500万円と聞いて“そんなに取るの? オレってそんなひどいことした?”っていう態度だったし。
金に換算されてもきっと心からは納得しないんだろうな。
だから“本当に等価で自分の身に不倫される側のつらさが降りかかってもいい、
それぐらいの覚悟があるから、それくらい悪い事したと思ってるから”
という意味を含んだ「いいよ。すれば」とも思えない。
今回、つまんないことを先に口にしたのは私だ。
私がいけないんだからぎゃあぎゃあと噛み付く気はない。
でもなんかため息が出た。