相方に私の気持ちを訴えていたときの事。


君は私の事で今思い出しても涙が出るほど思い詰めたって言うけど、

君には毎日一緒に飲んでくれる会社の仲間がいたでしょう。

癒してくれるものがあったでしょう。

そのうち女の人に本当に癒してもらってたわけだし。


私には何もなかった。

子供と家に閉じ込められたまま、話をする相手もいなかった。

君の事を考えて、そのうち君の存在自体がストレスになって、

君が帰ってこなくても腹立たしいし、家にいても腹立たしいし。


こっちに引っ越して来て、

知らない所で君しか頼れないのに、

実家にいても顔を合わせるだけで話もろくにできないし、

なのに外泊して帰って来ないし、

私になんの存在価値があるんだろうって、悲しかった。

(山に囲まれたこの土地で)山を見るたび、なんでここにいるんだろうって涙が出そうだった。


という話を聞いていた相方、


「本当に地獄だった、この家は」


へ? “だった” って言った?


「この家にいても、君に怒ってばかりだし、君は怒ってばかりだし」


“本当に地獄だったね、ごめんね”という私の慰めかと思いきや、

自分の事かい・・・orz


私の言ってる事聞いてたのか?


君は“地獄だった”という環境にいても、

弟と飲んで、

彼女以外のお友達に会って飲んで、

そして彼女に会って慰めてもらってた。

逃避する先がいっぱいあった。

家に帰りたくなきゃ実家があった。


私は同じ地獄でも何もなかったからどれだけつらかったかっていう話よ!

その地獄から逃げ出す先もなかったっていう話よ!

その地獄に閉じ込められてたっていう話よ!


君に来訪者がいっぱいあって、

私に1人もないのは君のせいじゃないけど、

乳幼児を抱えて私に何が出来るっていうのよ!

君みたいに妻にメール1本送りつければ、

子供と無関係に飲んだくれたり不倫相手と密会できるわけじゃないのよ!

「ごめん」って連発して済む問題じゃないのよ!



3日後、この話を持ち出す私。


「この間私がどういう風につらかったとか引っ越してから山が見えるだけで泣きそうだったとか言った時に、君は“本当に地獄だったな、この家は”って言った。


そこ、反応間違ってるから!


“本当に地獄だったね、そんなにツライ目に遭わせたんだね”とか言うところだから!!


そういう時も自分の話なんだよね、君は」


「ごめん。オレやっぱりおかしいのかな」


確かに。他人の痛みに鈍感すぎる。

何も考えてないからって、言われればそれまでだが。