カプノサイトファーガ感染症 | 門脇ケンネル日記

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昨日、テレビで人畜共通感染症が取り上げられました。


●カプノサイトファーガ感染症●

日本では2002年以来14例程度の発生例が確認されており、うち死亡数が6例。

一般的には熱、倦怠感、腹痛、吐き気、頭痛等の症状が出ます。

腎臓病など基礎疾患を持つ高齢者が重篤化し敗血症を引き起こす事があり、死亡するケースが報告されています。


テレビでは新型感染として紹介されましたが、単純にこの病気が認知されるようになって8年というだけで、それ以前にも発生していたものと考えられます。

また、自然回復して報告されないケースも多そうです。


治療薬はアモキシシリンの合剤である製品名オーグメンチンやテトラサイクリン系、カルバペネム系抗生物質等が有効的であり、対処が遅れすぎなければ恐れる病気でもありません。

原因菌は96%の犬の口の中に状在菌で、そもそも噛まれたりすることが無ければ危険性はほとんどありません。

どうしても恐ければ万一動物に噛まれたら病院に行く習慣をつける事です。


私達ペット従事者にこの病気が広まっていない点からも、発症率は低く、いたずらに恐れるレベルのもので無いことはわかります。


ともあれ基本的な意識は犬が別の生き物であるという認識を忘れず、体液の交換を行うような濃密な接触を極力避けるという姿勢には全く変わりありません。