2020年が終わろうとしています。

 

先月、心の底からうれしい瞬間がありました。

 

東日本大震災の語り部、佐々木清和さんが

 

私が教員として勤務していた大阪府寝屋川市へ講演へ来てくださったんです。

 

私は事前授業を任されとてつもないプレッシャーの中授業をしました。

 

 

 

佐々木さんは私が2015年からお話を伺っている方です。

 

2年前からこの方のお話は中学校の道徳教科書に掲載されています。

 

 

 

 

佐々木さんは奥様と当時中学校2年生だった娘さんをなくしました。

 

 

『娘と同世代の子たちのジャージ姿を見るのが辛かった』

 

 

以前そう言っていた佐々木さんは、中学生に命の大切さを語りました。

 

娘さんが最期に着ていたジャージを見せながら。

 

 

 

佐々木さんは毎年ひまわりを育てています。

 

神戸から受け継いだ復興のひまわりです。

 

1995年に起きた阪神淡路大震災の復興のシンボルとなった

 

『はるかのひまわり』の種です。

 

 

 

今回招いた中学校は佐々木さんのために

 

11月の寒空の中、ひまわりを咲かせました。

 

佐々木さんにとってひまわりは命そのもの。

 

この日のことは新聞数社が取り上げ記事になりました。

 

本当にすばらしい取り組みでした。

 

 

朝日新聞

 

日経新聞

 

 

 

佐々木さんと私が初めて出会ったのは2015年。

 

私は佐々木さんを見守り、佐々木さんは私を見守ってくれています。

 

娘、空の誕生もとても喜んでくださいました。

 

今回大阪に来られるタイミングでどうしても娘を抱っこしてもらいたかったんです。

 

どうしても、どうしても。

 

 

 

 

それが叶いました。

 

佐々木さんにとって大切なひまわりの前で。

 

いのちは継がれていく。

 

この命にありがとう。

 

心から感じた瞬間でした。

 

この写真は一生の宝物です。

 

 

 

来年も力強く生きたいです。

 

どうぞ2021年もよろしくお願いします。

 

 

 

______________________________________________

 

Photo Writer かどまどか  / Kado Madoka

 

 

上から読んでも下から読んでも、かどまどか。
撮り手で書き手。
主に旅、ライフストーリー、文化、家族をテーマに執筆。
教科書の教材やインタビュー記事も執筆している。
執筆テーマに沿った素材の撮影はもちろんのこと、家族写真も撮影。
写真ストックの中から写真提供も行っている。
中学校で命、生き方、国際理解をテーマにした出前授業も行う。

 

mail@kadomadoka.com

HP: http://kadomadoka.com/

Blog: http://ameblo.jp/kadomadoka-world-journey/

Instagram: https://www.instagram.com/kadomadoka_photography/

 

______________________________________________