明日16日、東京・後楽園ホールで開催される「第473回ダイナミックグローブ
」。
メインでは長嶋建吾(18古河)vs三垣龍次(M・T)のOPBF東洋太平洋ライト級タイトルマッチが行なわれますが、セミファイナルでも好カードが組まれております。
vs
同ライト級8位・中森宏(平仲BS)の末広がり対決
絶好調だからでしょうか、まるで少女漫画のキャラクターのように、普段にも増して瞳を爛々と輝かせる坂本Dに翌日に迫った中森戦に向けての抱負などを伺いました。
-対戦相手である日本ライト級8位・中森宏(平仲BS)選手の印象は?
強い、巧い、速い。パンチ当てるの巧いです。中森は30試合目、自分は9戦目。キャリアで3倍以上違うんですよね。小野寺洋介山(オサム、現・日本スーパーライト級チャンピオン)とやった時は凄かった。めちゃめちゃ強いなと思いましたよ。でもそれは3年前ですからね。
-昨年9月の大久保充(宮田)戦は見たでしょ?
たまたま見に行ってました。ホールで3試合くらい見ています。(石井)一太郎との試合(日本ライト級王座決定戦/2008年3月15日)とか、熊野(和義/2008年10月8日)戦も。
-阿部(展大)ちゃん
の試合(vs石垣栄)と同日開催だったけど、自分との対戦を想定しながら見ていたわけじゃないよね?
そうですね。階級違うから、考えていなかったです。身体デカイのに、よく体重落ちるなと。ライトでやっている試合と、S・ライトでの試合は全然違うんですよ。今回は限りなくS・ライト級に近いウェイトでやるんで、周りには気を抜かない方が良いと言われています。
-中森選手は好戦的な正統派。噛み合った展開になる公算は高いと思います。
今回は本当に良い仕上がりなんで、打ち合いに来てくれたら噛み合うと思います。まあ皆は噛み合うって言いますが、自分自身としては自分のボクシングをするだけです。
-最近の自分自身の試合の出来に対する自己評価は?
コブラ(昨年7月の諏訪雅士戦)の時はまだ良かったんですけど、五百久(寛行、昨年10月に対戦)さんの時は3人とも80点満点をつけてくれましたけど、何もできませんでした。土曜日に試合を終えて、日曜日に休んで、月曜日から練習を再開したほど悔しかった。何もやらせてもらえなかった。それが悔しかったです。
-和宇慶(勇二/ワタナベ)戦、方波見(吉隆/伴流)戦での躓いた経験から「いかに理性的に組み立てていくか」という点が現在の課題に挙げられているけども
大分良くなってきました。マスとスパーの差が激しくて、スパーになると大振りばっかで全然強くないと言われることが多くて。でもその差が大分縮まってきて、スパーの内容も悪くないし、今度は新たな自分を見せられると思っています。
-前の試合前に話を聞いた時には「身体を緩く使うイメージ」という表現を使っていました
筋肉が固まっていると、良いパフォーマンスできないと思うし、常に気は引き締めていますけど、どんだけ頭をリラックスできるかが今回の勝負のポイント。勝負はカーッとなったら負けだと思うので。
本人たちのたっての希望でサブリミナルゲスト登場!
-1月の試合は初めてだよね?今回はクリスマスや正月という賑やかな行事の最中に禁欲生活を送らなくてはなりませんでした。「我慢」が一つのテーマにもなっている今の坂本Dにとっては、まさに試練だったと思います。
今度の試合に、めちゃめちゃ懸けてきたんで、(試合に対して)集中できたけど、(食べ物には)できませんでした(笑)。正月は「美味そう、餅」って思って1個だけ食べてしました。クリスマスケーキも1個だけは。心が折れないように、周りを見ないようにして、すぐに家に帰りました。でもクリスマスの日の池袋駅は凄い人だかり。心折れそうになりましたよ。
-我慢というか節制の甲斐もあってか、減量もすこぶる順調に進んだように見受けられます。過去の試合前と比較しても、肌艶や顔つきの差は歴然です。
飯抜いたの昨日だけですからね。それ以外(の日)は何かかしら食べていました。10月の試合は酷かったですから。日曜日(=6日前)くらいから何も食べられなくて。
-今回の契約体重は63.0kg。いつもより500g多い減量を強いられたにも関わらず、最良のコンディションに仕上がった秘訣は?
普段から体重キープしようと心掛けてはいましたが、やっぱり黒ウーロン茶かな。1リットル450円くらいするんで、お金はかかるんですが、寝る前とかめちゃくちゃ食った後にめちゃくちゃ飲んだら、全然違いましたね。あと糸川さんがよく飲んでいる何とか緑茶、えーとなんだったっけなァ・・・(としばらく考えたのちに)ヘルシア緑茶!
-腹部に貼っているピップエレキバン・・・・ではなくファイテンシールの効能は?
チタン入っているんで、疲労回復に効果的と言われているんですが、これは気休めですね。
-ところで11日に拓殖大学の先輩、内山高志(ワタナベ)選手が劇的な形でWBA世界S・フェザー級を奪取しました。
正月には「あけましておめでとうございます」という電話をしました。(大学)では2年先輩で同じ部屋だったんですが、凄く真面目なキャプテンで毎日1人しっかり走っていました。獲ると思って見事獲って、超ファイトもらいましたね。試合後に「おめでとうございます」というメールを入れたんですが、まだメールは返ってきていません(笑)
-大学の先輩に内山選手がいて、習志野高校の後輩には前WBC世界フェザー級チャンピオン粟生隆寛選手。大学の後輩に日本ミニマム級チャンピオン八重樫東(大橋)選手。一人一人の名前を挙げていくと凄まじい人脈だ。
ジムには小堀(佑介、前WBA世界ライト級チャンピオン)もいて。自分の手にはあげちん線が3本あるらしいんですよ。自分と一緒にいる人たちは、皆良い方向に進んでいきます(笑)
-最後に今年1年の目標は?
一杯試合できるように、怪我しないように頑張ります。
◇角海老宝石ボクシングジム公式サイト