人手が足りないので…
と先輩ムスリマさんから連絡をもらって
先日、はじめてイスラムのお葬式のお手伝いに行った。

改宗する前、一般的な知識として
ムスリムが亡くなった場合、火葬しない、
つまり土葬することは知っていたけども、
もしかして日本では火葬してるのかな?ぐらいに思っていた。
そして改宗後、
ちゃんと国内には何ヶ所かムスリム用の墓地があり土葬していることを知った。

余談だが、今後、ムスリム人口は益々増えるから
墓地の問題は増えるだろうなと思う。
狭い日本、土葬させてくれるところってあるのだろうか…
ついこの前まで自分達だって土葬してたのに
土葬が気持ち悪いとか怖いとか声があるからね。
ムスリムになる前は、もし可能なら私は鳥葬がいいなと思ってた。
本で読んだ知識だけど
鳥葬をしてくれる人について知った後は
「丁寧に解体してもらって鳥に食べてもらうって
いいなあ」と思ったのだ。


で、イスラムのお葬式だが

私にとって衝撃的だったのは
自分達で最後の処理をしてあげたあと
白い布でくるんで埋葬するということを知ったとき!

ご遺体を洗うんですよ、自分達で!

丁寧に言えば「清拭」というのかな。

でも、それも勉強会で習ってみると
いいなと思えた。

というのも、本当に丁寧に
作業には無駄がなく、
亡くなった方の尊厳を損なわないやり方で
綺麗にしてあげるのだ。
作業の様子がまるで儀式のようだとも感じた。


女性の場合は女性が、男性には男性がやるのだが
夫婦のみお互いに関われるという。
私たちもどちらが先に逝くかわからないが
最期に丁寧に扱ってもらえるのは悪くないなあと感じた。


そして、なによりも
直接、死者に触れ
死者を弔うことで
私たちは自分の生に否応が無しに向き合うことになる。

先日の場合も
詳しいことは書けないが
その女性の死から、その人の人生を想い
心から弔う気持ちが生まれてきたし

色々な死があること
私たちは死に方を選べないこと
本当に突然やってくること

そんなことを改めて認識させられた。

夫はお葬式のお手伝いとして私に声が掛かったことが
ものすごく嬉しかったらしく
やたらと褒めてくれた❤️

こちらのエリアで
お葬式と言えば彼女
という先輩ムスリマさんがいるのだが
その方が「若い世代で(イスラムのしきたりに則った色々を)出来る人を育てないと」ということで(私は若くないけど、あんまり若い人にはキツイからかな?)
時々、勉強会を開催してくれるのだ。

そこに参加したことで
今回、声を掛けてもらったのだろう。

私たちは毎日、つい面白おかしく生きてしまうから
イスラムって、本当に上手いシステムを考えたなあと感心する。
あ、たぶん、これも考えたのではなく
アッラーから降ったんでしょうね。
まだまだ勉強不足で知らないんですが…


そして
ダラダラと過ごしていた土曜日の夜。

滅多に連絡の来ない
高知時代の知人からのメッセージ。

同世代の私たちと家族ぐるみでお付き合いしていた方が亡くなったとの知らせだった。

うーーん。

事故で即死だったようなのだが
え?という亡くなり方だし
世話好きで人好きで優しくて
理想的なお父さんでと
本当に素敵な家族なので
残された奥さんや子ども達のことを思うとやり切れない。


ウチみたいに
同居する前に死んでしまうと
もちろん悲しいが、
息子も父親のことを知らずに育ったことで
まあ、なんとかなるさとなったけど
家族としての歴史があると辛さは倍増だろう。

でもね
人生は淡々と進む。

みんな、いつかはこの場所からいなくなる。

遅いか早いかはあっても。

だからって毎日、リア充で暮らせない。

ポテチの袋を抱えて、深夜番組ダラダラ観るような日の方が多かったりする。

だからこそ
時々、真面目に死を見つめる時間をもらえる事は
実はラッキーなのだと思う。


誰それの死を無駄にしないように…

って言うけどさ、
正直、無駄にしっぱなしでしょ?

死から学んでっていうけれど
毎年、毎日、同じような事故、事件
学んでないんだよ人間は。
学べないんだろうなあ。

人って
困った存在だからこそ
愛すべき存在なのかもね。


M R P.