Kaco continue STUDIO 「ヨリミチワードローブ ''アイノメ" 」
来てくれた皆、ありがとうー!
2回目のヨリミチワードローブは、「たてがみ」や「あいそうろう」「ミーナの水槽」の歌詞を共作した高橋久美子さんをお招きした回でした。
これまで3作共作してきた久美子さんとKacoの関係性というか、"共作"と一言で片付けたくないような愛があったから今までの曲ができてきたんだよっていうことをKacoの音楽を愛してくれている人たちにも知ってほしい、作家がものを作り出す時のひとつのエネルギー(今回は恋愛)の中に一緒に奥深く潜って貰えるような日をどこかで作りたいと思っていたのがやっと形にできた日でした。
一部は、恋愛のはじまりから終わり、そしてまたはじまりへ向かう物語を、Kacoが今まで書いてきた恋愛の曲と久美子さん自身の詩や久美子さんが選んだ作者の詩の朗読を交えて、《愛がはじまる→愛に浮かれる→愛に油断する→愛があるから争う→愛を失う→愛を待つ→愛がはじまる》の7シーンを組み立てていきました。
「ミーナの水槽」は恋愛の物語、心情を表すには欠かせない曲で、もしかすると今まで書いてきた恋愛の曲はミーナの水槽の間に広がっている物語のひとつひとつの章になり得るのかもしれん、と思えてきて、"始まりと終わりの曲が一緒"っていうライブ構成が頭に浮かびました。「ミーナの水槽」という小説の表紙を開いて、最後に再び「ミーナの水槽」がやってきた時には、パラパラと本を閉じるような感覚になったらおもしろそう!みたいな。
mcもせず、途切れさせちゃいけない一つの大きな一曲をつくっていくっていうのは初めての試みで普段とは違う緊張感があって、久美子さんの朗読を聞いた後に自分の曲を歌うのは、歌うというよりも、 夜な夜な詩をノートに言葉を書き込んでいく感覚に近くて、それがとっても不思議で新鮮でした。通ったことのない道だったからこそ足跡つけるのが楽しい、毎言葉が未知でした。それから、久美子さんの朗読のニュアンスがリハーサルの時と明らかに違うところが何箇所かあって、あ、久美子さんは今こういう読み方をしたい感情の中にいるんだ!って本番中リアルタイムの変化を見ている時間もときめきでした。一見、柔らかい落ち着いた本を読んでいるような空気感でも、内部はずっとスパークしてて、またそれを次の歌で解放させるのがたまらなく楽しくて。感情のセッションだったよね、と終わった直後の楽屋で久美子さんと言葉を交わしたました。自分の曲は今までも沢山歌ってきたけど、あんなにも歌詞に神経集中させたのは初めてだったかもしれない。終演後に「今日のライブで"ミーナの水槽"が完成形になった」って言ってくれた人もいて、 たしかに。夏にミーナの水槽をリリースしたけれど今日ようやく腑に落ちた。やってよかった。と私もね、思いました。
第二部は司会の山田邦子さんをお迎えして、恋愛をテーマにトークセッション。一部の一筆書きライブが終わり、安心して後はリラックスして喋るぞーと思っていたところに。。バースデーケーキ…!ありがとうございます。「26」のろうそく。大好きな歌う場所でお祝いしてもらえるというのは本当に贅沢な幸せだなと。しみじみ思っていたところで、司会の山田さんから、ある方から電報が届いています。の一言。電報!?こんなの初めてだぞ、誰だろう…!?と頭傾げながら聞いていくと、なんと私が歌手を志したキッカケになった絢香さんからのサプライズ電報でした。まさかの展開です。温かいメッセージに驚き、感極まり、とても饒舌になっていた(興奮すると早口で喋りまくる)と後からライブに来てくれていた友人に言われました。またいつかお会いできるように頑張らねば。じんわり、メキメキ、青い炎。
お忙しい中メッセージを下さった絢香さん、このサプライズを考えてくださっていた山田さんにも感謝です。本当にありがとうございました。
そんな思わぬサプライズがあった後、
「ミーナの水槽」の制作の話から恋愛をテーマにトークセッションが始まりました。 歌詞を書く人間にとって失恋なんてのはマリオのスター取った状態で、悲しいのは悲しいけどクリエイター脳は意気揚々としてて、かける!かける!ってペンが止まらなくなるんだよって話とか。(来てくれてたお客さんはまじかよ、、って空気でしたね。)マニアックなキュンとくる仕草とか。(会場の女子は共感してたよ!)飲み屋で恋愛話してる延長のような時間で、止まらない止まらない。もう、笑い転げながら恋バナ楽しみました。
そして皆様から募集していたお悩み相談のコーナーでは、「ミュージシャンのことを好きになってしまった」「卒業したら会えなくなってしまう元カノに想いを伝えるべきか」の二つにお答えしました。お答えしました…お答えしました…?
一つ目の「ミュージシャンのことを好きになってしまった」お悩みは、なんだかリアルで前のめりになったよね。こういうのいいよね。マネージャーになるためにその人の所属事務所に入る、とか、ミスチルの桜井さんくらいの人だったら無理だから諦めなさい、もし駆け出しのバンドマンならいけるかもよ、実例聞いたことあるよ、とか。笑 いろいろ考えましたが、私たちが出した答えは、人間同士だから仕方ない。好きなままでいい!応援する!というので落ち着きました。頑張ってね!!何か進展あったらいつでもCONTACTのフォームから連絡ください!
そして二つ目の「大学卒業して会えなくなる元カノに想いをつたえるべきか」についてはね、すみません、相談の答えになってないかもしれないけれど、うじうじしてんじゃねえと、お悩み斬り という形になってしまいました。女子は一度終わった恋愛を再びというのは悲しいことにまずないんだよな。これはもう統計とれてます。きっと誰もが言います。でも、今大学生だから35歳くらいになってであった時どうなるかは分かんないよ!っていう久美子さんからのフォローも入り。とにかくいくなら長期戦という答えが出ました。わかるよ、分かるけどな、卒業前にきちんと自分の思い伝えて、次へ行きましょう! がんばれ!!!幸あれ!!!!
ライブが終わって、帰り際に感想を話してくれて嬉しいなあとほくほくしている中、"アイノメ"にぴったりな報告をしてくれた人がいました。カップルでずっとライブに来てくれていた2人が結婚するんやってー!!KacoのCDを買いに行くっていうのが初デートやったんやってー!Kaco婚ですと素敵な笑顔で話してくれた2人に私も幸せを貰いました。もう、Kacoファンみんなでお祝いですよこりゃ。やー素敵。おめでとうー!(^^)
恋愛をテーマに作り上げた今回の「ヨリミチワードローブ "アイノメ" 」いかがでしたか?
26歳を迎えて1日目のライブ。とてもとても特別な日、特別な幕開けになりました。あの空気感はもう二度とないな。と思った。でも次、それをまた新しい角度で超えるライブをしたい。種を見つける日々がはじまります。
また会えますように。B.Y.Gの玄関先に届いていた花。私の好きなピンクッションが入っていて嬉しかった。今自宅の玄関に一輪いけてます。ありがとう。26歳のKacoもよろしくお願いしますねー!!新しいアルバムもお楽しみに。ノルカソルカ。来年度も新たなKacoが待ってます!共に行こう〜
《おまけ・終演後の楽屋でパーティーの様子》
久美子さんも私も甲殻類が好物でこの日出てきたエビのソテーにテンションアップ。あまりにも食べるので食べ食べ。と、隣のスタッフさんテーブルからも回してもらいました。ありがたや。
Kaco