姉と少し前にゆっくり2人で話したことがある。
義兄との関係が悪化していることは聞いていた。
その内、離婚するとも言っていたし
子供たちも知っていることも聞いていた。
一度、用があって姉が近くまできたことがある。
その時に、離婚した。義兄が出て行ったと言われた。
すでに離婚から数ヶ月経っていた。
その間、父は仕事で忙しい姉に変わり、家事をやっていた。
昔の父からすると、考えられないことだった。
そんな父が手術することになった時、
独り身になった姉と父の手術の時に
身内として、手術の終わりを待つことにした。
その時、初めて姉から父のことをずっと許せずにいたことを聞いた。
建前と本音。
私には建前の姉が強烈な印象だったから、まさか本音の姉がいるとは思わなかった。
後継として、実家をまとめていかなければいけない矜持とプライド。
父の不倫が、母を狂わせ、家族を混乱に招いた。
両親の離婚したことで、義兄の身内から見ると裏切られたように取られただろう。
姉は随分ボロカスになじられ、苦しかったと言っていた。
それでも、姉は後継としてそこにいた。
周りに後ろ指刺されないよう、恥ずかしい思いをしないように、建前の姉が前面に出ていた結果が
姉が私を恐怖に怯えさせた生活だったのかもしれない。
姉との確執は、消え去りかけている。
10年。
私の中で色んな経験をした10年と、姉の過ごしてきた10年と合わさって、
お互いに程よい距離感を保てている。
でも、また一緒に生活をとなっても
一緒には暮らさない。
なぜなら、姉ルールは顕在だからだ。
もう、戻らないと決めた家には、戻ることはない。
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